発酵食品ソムリエで8歳のアレっ子ママのしずかです。
私は結婚前に幼稚園で4年間勤務していました。その際、担任したクラスで、アレルギー対応もしました。4年間で1度だけ、給食のアレルギー対応食で、誤って対象アレルゲンが混入したことがありました。今回はその時のお話を紹介します。
幼稚園の給食はどうやってアレルギー対応するの?
私の働いていた園では、自宅からお弁当を持参するスタイルではなく、また、小学校のように、その場で食事を盛り付けたりすることもなく、専門業者が工場でお弁当に食材を予め詰め込んだ状態で納品されるスタイルが取られていました。納品されたお弁当は、子どもたち各々に1つずつ配りますが、アレルギー対応のお弁当には判別できるよう印が付いていました(後述)。
アレルギーがある場合は、事前に給食業者に伝えることで、アレルゲンが含まれない給食メニューに変更したものが提供されていました。当時私のクラスには大豆アレルギーの子がいたので、大豆が含まれるメニューの日には、その子の給食には輪ゴムがつけてあり「アレルギー(大豆)」と記入された紙が付いていました。
私は子どもたちに配るときに、間違えないよう、アレルギー食を1番最初に配るようにしていました。この時、私たち”保育者のアレルギー対応”に関してはマニュアル化されていなかったため、個々の判断に任されていました。
大豆アレルギーっ子に高野豆腐
そんなとある日、いつものようにアレルギー対応の給食が納品されてきたので、私は大豆アレルギーのA君のところへ運ぼうとしました。その日はたまたま「今日の大豆除去は他の子どもたちの給食とどのように違うのかな?」と思い、蓋を開けて中身を見ました。
すると、中には大豆食品である「高野豆腐」が…。私は高野豆腐=大豆と認識していため、気付くことができ、A君には配らず、すぐに園長へ報告しました。もし蓋を開けずに配っていたら…と思うと今でも怖くなります。
確認の必要性を再認識
園長に報告後、高野豆腐を除去する対応をしました。幸にしてその子は、この対応で無事に給食を食べることができました。その後、園長から業者に問い合わせていただいたところ、『本来別のものが入るべきものが、みんなと同じ高野豆腐が入ってしまった』とのことでした…。
命に関わるものですから、間違いは絶対あってはならないのですが、改めて、担任(知識・経験のある第三者)が確認することの大切さを感じた出来事でした。私はこの日を境に、アレルギー対応の日は必ず蓋を開けて確かめてから子どもに配ることにしました。
除去給食があるだけではアレルギー対応は完璧でない
この経験も手伝い、私の娘が入園する前にも、アレルギー対応に関して慎重に入園前確認を行いました。その際に、アレルギー対応食があることはもちろんですが、園で実際に先生たちがどのように確認をしているのかも伺いました。過去に給食業者のミスを目にしているので、もしも同じようなことがあったら困るからです。私からこの話をしたことで、先生方にも意識していただくきっかけとなったと思います。
入園前に確認することでアレっ子を守ろう
いかがでしたか?今回は私がかつて経験した、幼稚園の給食にまつわるヒヤリした出来事についてご紹介しました。
お子さんの入園前に給食の有無や除去食があるのか調べる方は多いと思います。その際、実際に食べるまでの提供の流れなど細かいことを確認することが大切です。先生は保育のプロですが、お子さんのアレルギー対応に関しては保護者の方が1番把握していると思います。何か起きてから後悔しないように、不安に思う点は全て入園前に確認して安心して新学期をスタートできると良いですね。
神奈川県在住。8歳、5歳、0歳の3児のママをしています(2023年12月現在)。結婚前は幼稚園教諭をしていましたが、子どもとの時間を大切にしたいと思い妊娠を機に退職。長女は生後7ヶ月で小麦・卵のアレルギー診断を受け、知識ゼロからのスタートで途方に暮れていましたが、アレルギーと向き合って7年目で付き合い方もわかってきたので、現在、「過去の自分のようにアレルギーに悩むママの力になりたい!」と活動中。オンラインで麹講座を開催してます。