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アレルギーっ子と自宅負荷〜食べられるまでの道のり〜

我が家のアレルギーっ子

こんにちは、1児のアレルギーっ子(アレっ子)の母・akiです。

我が家には卵・乳製品の「食物アレルギー」、その他スギ・ダニ・ハウスダストなど「環境系アレルギー」、軽いアトピー性皮膚炎を持つ6歳の息子がいます。息子は小学校入学に向けて卵と乳製品の負荷試験を行ってきました。

どんな負荷試験をしているの?

生後8か月でアレルギーが分かってからは入院負荷試験を4回行い、その後は自宅負荷にて、卵と乳製品の解除に向けて頑張っているところです。

毎日行う卵の自宅負荷については、幼稚園在籍中の3年間でまずまず調子良く進んでくれたお陰で、小学校入学前の年の12月には加熱卵が解除になりました。

加熱卵の解除までに要した時間は5年と数ヶ月!振り返るとやっぱり大変だったし、長かったなぁ…としみじみ思いますが、とはいえ、生卵はまだNG。そのため、小学校入学以降も給食では卵・乳製品は除去対応していただいており、加熱卵も少しずつ自宅で食べ慣れる練習もしている所…。

もう少しだけ頑張らなくちゃなと思っていた所に、思いもしなかった壁が立ちはだかってきました。

立ちはだかる壁の正体

小学校入学前に加熱卵が解除になって息子も私も喜んでいました。

が、こうして解除になったことは息子本人もきちんと理解していますし、「解除になった=食べられるようになった」と言うことも理解はしているのですが…。

いざ『卵を食べる』と言う場面になると「やっぱいいかな…」と苦笑いして食べないことが増え、これは完全に”メンタルの問題“だなとちょっと立ち止まることに。

「負荷」と言う名の下に食べる時は、なんだかんだ頑張って食べていたのに…。「もう食べられるからこれも食べてみて♪」と食卓に出してみても、やはり「卵」があると似たような反応。

『食材』としては食べられるようになったし、命の危険も無くなった。私としてはただただ「良かった!」と思っていたけれど、子供の目線に立って冷静に考えてみたら、これまで「食べたら痒くなる、苦しくなる…だから食べられない、食べちゃダメ」だった食べ物を、解除になったからと言って急にぱくぱく食べられる筈もなく。

これまでは、私が言えば頑張って口にしてくれていましたが、段々食べるのを避けるようになってきてしまいました。

怖い気持ちを和らげたい

よく観察してみると、息子は卵が入っているものと理解している食品の中でも「食べるもの」「なかなか気が進まないもの」に分かれることがわかってきました。

まず、食べてくれるものは、見た目では卵入りか分からない加工品です。割と抵抗なく食べてくれるようでした。むしろ加熱卵解除になってからは少し自信がついたのか、原材料を見ながら一緒にお買い物もして卵入りの物をチョイスしてくることが出てきました。特にお菓子やパン、お惣菜などは好みの物は食べてくれるので、「卵そのものに抵抗があっても見えなければ食べてくれるのね!」とちょっと安心しました。

ところが見た目で「ザ・卵」となると話は別。

・豆乳で溶いて伸ばして、卵1個分でうっすーく作ったオムライスの卵チャーハンに入った卵

・お寿司の卵焼き

・親子丼

・ちらし寿司の錦糸卵

などなど、、本当に食べてくれません

時々大人が食べている卵料理が余程美味しそうに見えるのか、「おれも食べたい!」と急にパクッといってくれる事もあるのですが、本当に時々。「食べる時と食べない時のメンタルの差はなんなんだ⁈」と息子の頭の中を開けて調べてみたくなりますがこればかりは心の準備が整わなければ息子のお口にも入っていかないよね…と。

どうしようかと悩んでいた中、私は見た目の抵抗を減らすための『ある秘策』を思いつきました。

それは…“プラントベースの卵を使って親子丼などの食事メニューを作ること”

有り難いことに、見た目は完全に卵な「プラントベース卵」が最近発売されていたので、「これなら見た目で卵を敬遠してしまう気持ちを克服して行くのにピッタリかもしれない!」と即購入。

商品が我が家に届いた時息子に「みてみてーすっごい卵なんだけど原材料見てごらん、卵じゃないのー‼︎凄く無い?」と一緒に原材料表示も確認。“見た目が卵なのに違うよ”というのを印象づけ「今日これで親子丼作っていい?」と確認してからプラントベースの卵入り親子丼を作って出してみました。

あらかじめ原材料表示も見ていたおかげで「おー凄い!本当に卵みたいだね!!」と言いながらぺろっと卵じゃない親子丼を完食!

これに味を占めた私はここから時々、本物の卵も混ぜながら卵入りのお料理を出しています。

(写真:プラントベースeggで作った実際の親子丼)

また、時々実際に本物の卵入りメニューを出すのですが、やはりメンタル面での負担を減らすために、その料理の中にどの位の量の卵が入っているのか具体的に伝え、息子が食べられる量しか入れてないよと伝えて安心感を持って貰えるようにコミュニケーションもとりながら食べてもらえるよう言葉がけをしています。(例えばチャーハン3人分に卵1個入れたとしたら息子の子供用のチャーハンの量は「卵⅓個以下が入ってるから卵1個食べられる息子は食べても大丈夫な量だよ」のように伝えています。)

これはまずまず効果があって、段々と食べてくれるようになってきました。

息子のペースに合わせて見守っていく

卵そのものを何も気にせず食べられるようになるにはまだまだかかると思いますが、アレルギーが発覚した時の真っ赤に腫れた顔や、入院負荷試験で黄身だけでアレルギーを起こしてしまっていたこと、自宅負荷で毎日ゆで卵を茹でてはどうやって食べてもらおうか…と頭を悩ませていた頃と比べれば、あとはきっと時間と心の成長を待ってゆっくり見守るしかない、と思って過ごしています。

生涯100年時代とも言われる現代。まだ産まれて6年目なのだから、きっといつかこの恐怖心だって乗り越えらると信じて、急がず、ながーい目で息子のペースを見つけながら進んでいってもらえたらと思っています。