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Experiences / 体験談

新年度!アレっ子の良いスタートの切り方とは?

こんにちは、アレルギー大学生のシュンです。春になり、進級や進学、就職など、環境がガラっと変化する季節になってきました。今回は、「進級」や「進学」にあたっての対応や心情などを、アレルギーっ子本人の目線でお話ししていきます。

小学校では十分な対策と入念な説明を

まず初めは小学校での6回の進級についてお話しします。

小学生の僕は、クラスメイトのみんなの前で、アレルギーについて理解してもらえるように話せる能力は流石になかったので、先生に説明していただいていました。

・アレルギーとはどういうものなのか
・アナフィラキシーが出るとどうなるのかが


分かりやすく書かれた紙芝居クラス替えのたびに読んでいただき、また、給食に時間には、職員室に行って持参したお弁当を食べていました。

少し恥ずかしかったような記憶はありますが、そのおかげで自分のことを知ってもらい、配慮してもらえたのはよかったです。また、僕の学校は1学年5クラスだったので、高学年になると同じクラスになったことがある子たちもたくさんいて、でそこまで苦労することはなかったです!

自分で色々できる年齢に

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中学校・高校に上がると自分も成長しガラッと環境が変わります。小学校との大きな違いは、周りも給食ではなくお弁当になることです。そのため、アレルギーについて周知しなくても、自分のお弁当だけを食べれば何事もありませんでした。また、僕の中学校では、元々通っていた小学校の生徒がそのまま持ち上がるシステムだったので、学年の半分の生徒は既に自分のことを知ってくれている状況でしたので多少は安心でした。(ですが念のため、入学前には学年主任の先生と話をする機会をいただき、エピペンのことなどは伝えました。)

高校では部活動に熱中していたこともあり、部活の仲間とほとんどの時間を過ごしていました。よく遠征に行って寝泊まりしていたので、アレルギーについても理解してもらっていました。あまり関わりのない人たちはアレルギーがあることすらも知らない状況でしたが、特に生活しにくさはありませんでした。

自由だからこその難しさ

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大学生となった僕ですが、高校までと違い、自由度が高まった今の環境が、一番難しいなと感じています。というのも、今までは同じ学校や部活のメンバーとしか関わらなかったので、一定数の人に知ってもらえていれば安心して生活できました。

しかし、大学では一気に人数が増えることに加え、バイトなどを始めることで、関わるコミュニティが増えます。また、大学生になると遊び=食事になることが増えます。アレっ子としてはアレルギーについて何回も同じことを説明することは「めんどくさい」と感じてしまいます。ですから、打ち上げなどで食事をする際の本当に知っておいてもらわないといけないタイミングの時だけ説明するようにしています。

自分も周りも成長していく

小学生など、まだ幼い年代の時には、誰かの力を借りてでも定期的に説明する必要があると思います。しかし、中学校・高校・大学と大人に近づき、「アレルギーとは何か」を理解してもらえる年代になれば、話すべきタイミングや人を見極めて行ってもいいのではないかと思います。

また、大学生にもなると、アレルギーであることを伝えていないのにも関わらず「アレルギーある?」と聞いてくれる友達がいたり、少し説明するだけで理解してくれる人もいるので、気持ち的には楽だったり嬉しかったりすることが多々あります!とはいえ、どうしても「新しい友達に説明しても受け入れてくれるのか」という不安が残るからか、実際は大学の友達よりも「理解してくれている高校の友達」と遊ぶことが多いですね。

心配無用!自分なりの最適解を見つけよう。

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いかがでしたでしょうか。今回は、今まで僕が経験してきた「新しい環境でのアレルギーの伝え方や心情」についてご紹介しました。

僕のように、「最低限の時しかアレルギー説明をしない」ということが正解とは限りませんどんどん積極的にアレルギーを知ってもらうことで開ける道もあるかもしれないですし、各々に適した方法を見つける必要があると思います。

ただ、僕が小・中・高・大と経験してきて一つ言えることは、『アレっ子の自分たちが思っているほど周りはマイナスに思っていない』ということです。

配慮や気遣いをしてくれる人がほとんどです。何回も同じアレルギーの説明をすることが「めんどくさい」というのはすごく理解できます。しかし、その先に素敵な出会いがあると思います。この春、皆様にその出会いがあることを願っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!