こんにちは。食物・アトピー・ケミカルに敏感なマルチアレルギー持ち&ココロとカラダの事を探求することが大好きな大人アレルギーっ子(以下、アレっ子)ayakoです。
年末が近づくと、駆け込みで美容室へ行きたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。食物アレルギーをお持ちの方には、食物アレルギーの反応でお肌に症状が出たり、日常的に肌荒れがあったりと、ケミカルな物に敏感な方も多いと感じます。私も日焼け止め・化粧品・シャンプーなどお肌に使用するもので「これは大丈夫!」というものに出逢うのには苦労をしてきました。違和感を感じながらも「しょうがない」と使用してきたものも多いです。
そのような日常の中でも美容室の悩みがずっとありました。実際は「悩み」という風に捉えてはおらず「いつもの我慢」という感じだったように今では思います。
髪を染めたりパーマを掛けるときに、「痛い、痒い、気分が悪い…」などの不快感を感じたり、オシャレの為に我慢をしていた事はありませんか?私は、学生時代からさまざまな髪型をしてきましたが「オシャレには我慢が必要だ!」と思い込んでいました。自分のカラダを傷付けることはしたくありませんが、髪型を変えたりキレイになると気分が上がりますよね。今回は、そんな私の『美容室での体験談』をお話します。
よくある美容室での体験と密かに感じていた事
■入店時の独特な匂い
全ての美容室が、このように感じるわけでは無いと思うのですが、私はまず、入店したときの独特のツーンとした匂いが苦手でした。(歯医者さんなどでも感じる、薬剤の独特の匂いです。)アレルギーが無い方も感じる方はいると思いますが、ケミカルなものに敏感体質な人にとっては結構な刺激なのです。
■カラー剤、パーマ剤に耐える
カットだけなら空間の匂いに慣れてしまえば乗り切れるのですが、カラーはカラー剤が頭皮に滲みて痛みが出てしまいます。もちろん「頭皮にトラブルのある方は使用(施術)できません」という風に市販のカラー剤にも書いてありますし、美容室でも注意があると思います。
「苦痛なら染めなきゃ良いじゃないか…」という声も聞こえてきそうですが、痛みを多少我慢してもオシャレを楽しみたい!と思うものです。肌が弱いと言えば根元から数ミリはカラー剤を付けないようにしてくれますが、やはり滲みないわけはないのですよね。パーマはもう少し豪快に(私の感覚的にですが)薬剤をかけて使用するので、かなり痛みが強いです。しばらく置いておく時間(あの機械で温めている時間)も温かい+じんじんとする痛みが続きます。でも「少しの間なら…」と我慢です。
美容師さんも悩む手荒れやアレルギー
実際に美容師さんに伺うと、アレルギーに関しては学校でひと通り学んでいるとのこと。そんな美容師さんの中には、手荒れがひどい方も多く、実際、包帯を巻いて働いている方や、アレルギーを発症してやめざるを得なくなる方もいるそうです。
■美容室でのアレルギーとは
ヘアカラーによるかぶれは「刺激性接触皮膚炎」と「アレルギー性接触皮膚炎」の2種類。一般的には「アレルギー性接触皮膚炎」を指すようです。
「アレルギー性接触皮膚炎」は、ヘアカラー後~半日ほどでかゆみを感じ、その後に赤くなったり、腫れたり、ブツブツなどの症状が出始め、48時間後に最も症状が酷くなります。主に、薬液が直接触れたところや、洗髪ですすぎ液が触れたところに皮膚炎症状が出ます。酷い場合は浸出液が出たり、薬液が接触していないところまで広がるそうです。このような症状を発症しながらも、ヘアカラーを継続して使用していると、突然重いアレルギー症状が起こることもあるので、元よりアレルギー体質の方は注意したいところです。
対して 「刺激性接触皮膚炎」は、体質に関わらず、誰にでも起こる可能性があり、元々皮膚が敏感やバリアが弱い方はリスクが高いと言われています。どちらも食物アレルギーと同様で、”即時型・遅延型”があります。
■できる対策はあるの?
美容師さんに伺うと、塗り方によっては頭皮に付けずに塗る方法もあるそうです。また、環境やお肌に優しい薬剤を使用している場合は、刺激が少ない場合もあるようです。しかし、どの成分に反応するかは個人差があるので、必ずしもそのような薬剤なら安心!というわけでは無さそうです。
ちなみに…
子供は大人よりも頭皮や毛髪が弱く刺激を受けやすいと言われています。またあらかじめ、生え際〜フェイスラインには油性のクリーム(コールドクリーム)を塗ってもらうと洗い流しやすいので少し安心です。
私の行きつけ「ヴィーガン美容室」との出会い
■美容室の概念が変わった日
私は(前述の通り)過敏な体質であることから”美容室選び”には苦戦していて、永く「美容室難民」になっていた張本人。ですが、数年前のある日「ヴィーガン美容室」=東京・原宿にある美容室”whyte(ホワイト)”を知ることとなりました。はじめこそなかなか伺えなかったものの、かれこれ2年前からお世話になっています。
こちらは「より自然体に生きていく」をコンセプトに掲げるお店。なんといっても、お店の外観がとてもカワイイ一軒家なんです🎵入店すると、驚くことに、あの特有の嫌な匂いが全然しないことにもびっくり。カフェも併設されていて、そちらの芳しい香りも気分を上げてくれます。
■我慢のいらない美容室時間
こちらでは、ヴィーガンで環境に優しい薬剤を使用しており、私はカット以外にカラー・ブリーチ・シャンプー・トリートメントをしたことがありますが、どれも今までのような「我慢」がいらないんです。季節や体調など自分のコンディションにもよると思いますが、カラー剤を塗っている間はほぼ痛みは無く、洗い流す際に「若干刺激があるかな…」という程度です。とはいえ、これまでの我慢とは比べものになりません。
■ヴィーガンカフェもオススメ
併設されているカフェは100%ヴィーガンのドーナツを提供しており、ドリンク類もソイミルクやオーツミルクを使用しています。初回は、施術中にチャイをいただいたのですが、とっても美味しかったですよ。
ドーナツは原材料がしっかりとメニューに表示されているのでアレっ子にも安心です。カフェだけの利用も出来るので、これを読んで気になった方はぜひ行ってみてくださいね。
※ちなみに写真にあるように、私はマイボトル持参です。「白湯補給しますか?」と皆さん気遣って下さいます。
環境にも人にも優しく、一番は自分に優しく
今回は大人アレっ子ならではの視点からの「美容室にまつわるお話」と、「私のおすすめ美容室」をご紹介しました。
アレルギー体質ですと「地球に優しくないことは人間にも優しくないな」と感じることがよくあります。「我慢」が当たり前過ぎて、「我慢」をしない選択をするのを諦めていませんか?最近はSDGsなどの取り組みからも地球にも人間にも優しい商品やサービスも増えています。美容室も完全にヴィーガンなお店はまだ珍しいようですが、お近くでもそのようなものを扱っているお店があるかもしれませんね。オシャレも諦めないで、まずは一番に自分のココロを満たしてくれる場所や方法を見つけてみるのもうまくアレルギーと付きあう方法かもしれませんね。
*参考文献・サイト
・日本ヘアカラー工業会 https://www.jhcia.org/
・whyte https://whyte.tokyo/
・ずっと疑いはありつつも、大人になり検査をしてマルチな食物アレルギーが発覚。小麦や白米を含む穀物類、大豆・ナッツ類・卵白・乳などなど除去中。花粉症による食物アレルギーやラテックスアレルギーもあり。
・幼少期からアトピーで30年以上ステロイドを服用。30代半ばに脱ステロイドを始め、幾度のリバウンド反応を乗り越え概ね改善。
・15年以上、リハビリ・在宅医療現場での勤務経験があり、現在はアロマやハーブなど自然療法も専門的に学び実践中。これらの経験や学びも、アレっこやアレッこ家族のお役に立てればと思います。