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アレっ子次男の花粉症デビューと、お薬のヒヤリを回避した話

こんにちは。鉄道大好き!埃系アレルギーの子鉄長男と、卵・乳製品の食物アレルギーを持つアレっ子次男の母、ごはんと申します。

10年に1度の大飛散と言われ、場所によっては、例年の12倍もの花粉が飛散していると言われる、2023年3月。そんな年に、アレっ子次男は花粉症デビューしました。食物アレルギーに、新たな『花粉症』というアレルギーが加わったことで、自宅でのお薬の扱い方が変わり、ヒヤリとする事態が起きてしまいました。

今回は、薬剤師さんの機転で、「アレルギーの発作が起きた時、対処が分からない状態」を回避できたお話を、お届けします。

アレっ子次男の花粉症デビュー

食物アレルギーを持つ、アレっ子次男が花粉症デビューしたのは、大学病院で加熱乳の経口負荷試験(※)をクリアした、数日後でした。自宅負荷時の加熱乳の摂取量も、3mlから12mlへと増量するよう、医師から指示が出され、嬉しくも緊張感が高まっていた時です。 

花粉症になるのなら、ハウスダストやダニと言った、埃系のアレルギーを持つ、子鉄(鉄道好きのキッズのこと)長男が先だと思っていました。とはいえ、「いつかはなるだろう…」と思っていたので、特段大きなショックもなく、「とうとう花粉症になったか~。」と、少し肩を落とす程度で、受け止めることが出来ました。

※食物経口負荷試験とは、アレルギーが確定しているか疑われている食品を単回または複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査で、①原因食物の確定診断②安全に摂取できる量の決定または耐性獲得の診断のために行います。

引用:食物経口負荷試験とは|食物アレルギー研究会 (foodallergy.jp)  https://www.foodallergy.jp/tebiki/shiken/

お薬がいっぱい。安心だけど…

アレっ子次男は症状に合わせて、複数の医師のお世話になっています。複数の医師を繋ぐのは主に、保護者の説明とお薬手帳です。

ある日、アレっ子次男を連れて近所の小児科に行き、花粉症と思われる症状を診ていただくことに。その際まず、大学病院の医師の指導の下、自宅負荷中であり、食物アレルギーの発作が起きた時の為に、お薬が処方されていることを、医師に伝えしました。

診察の結果、やはり花粉症であるとのこと。アレっ子次男は鼻水等の症状を抑える薬が処方されることになりました。が、医師は持参したお薬手帳を確認し、「大学病院から出されたお薬は、花粉症にも使えるものなので。」と言い、同じお薬を1か月分処方して下さいました。

「お薬を日常的に飲んでいたら、自宅負荷の発作も起きにくくなるかな?ストックも増えて安心安心♪」と、のんきに解釈していた私は、直後に行った薬局の薬剤師さんの言葉に、認識の甘さを痛感させられることになります。

いざという時のお薬は?

お薬手帳を見た薬剤師の方は、同じお薬が、

・大学病院から、発作が起きた時のみの為に、1回1錠10日分

・近所の小児科から、花粉症の症状を抑える為に、毎日1錠1か月分

…と、異なる目的と飲み方で、2カ所からたくさん処方されていることに気が付きました。

「同じお薬が、大学病院からも出ていますね。どうされましたか?」と質問され、状況を説明しました。

次男が食物アレルギーであること。

エピペンを処方されていないこと。

自宅負荷中で、これから加熱乳の摂取量が4倍になること。

花粉症の発症を、大学病院の医師は知らないこと。

すると薬剤師の方から「もし、自宅負荷中に発作が起きた時は、どうするのですか?」と質問が。

そこで私は、はたと「いざという時のお薬がないこと」に気が付き、背筋がゾッと凍りつきました。万が一、自宅負荷中に発作が起きた時、既にお薬を飲んでいる状態のアレっ子次男に、同じお薬を追加で複数飲ませるのか、違うお薬が必要なのか、分かりません。

ギリギリセーフ‼

薬剤師さんの問いかけにより、『お薬の重複』『食物アレルギーの発作が起きた時の対処法が、曖昧になっている』という事実を理解した私は、帰宅後すぐ、アレルギーの医師がいる大学病院に電話し、担当の医師から指示を頂き、安心して自宅負荷が出来る環境を整えることが出来ました。自宅負荷の増量を始める前で良かったと安堵しつつ、お薬手帳と薬剤師の方に、心から感謝しました。

お薬手帳と情報の共有は大切

by Allecolle編集部

今回のお話はいかがでしたか?

病院を受診する際には、

・お薬手帳を持参する

・医療機関に、健康に関わる情報や、治療・生活の変化を伝えて、共有する

・不明点は問い合わせて確認する

そんな基本の大切さが身に沁みた、今回の出来事。

新しい症状やお薬が加わったり、生活環境に変化があった時、ついそちらに注意が行ってしまいがちですが、既往症やそれまで処方されていたお薬、以前の暮らしとの違いも、しっかり医療機関と共有していこうと、改めて思いました。

今回の私達親子の経験が、少しでもご参考になりましたら幸いです。

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