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Interview / インタビュー,  Product / 商品情報

目指したところは「大人の人でも満足いく味わい」
みんなで一緒にアイスを食べる
癒しのシーンを作りたくて
〜『OKOMETO(おこめと)』ができるまで 〜

つめたいけれど、心がホッとできる
一人一人の気持ちに寄り添う
お米由来のアイス『OKOMETO(おこめと)』
発売され、好評を得ています。

今回はその開発チームの一員で
マーケティング担当の田仲さんに
『OKOMETO』に対する思いを伺ってきました。

―まずは御社について教えてください。森永製菓さんを代表する商品もご紹介いただければと思います。

菓子ではチョコボールやダース、ハイチュウ、ラムネ、ミルクキャラメル、マリーやムーンライトなどのビスケット、おっとっとなど様々な昔から続くブランドがございます。ご年配の方からお子様まで、幅広い世代にわたってご愛顧いただいております。

他にもinゼリーやホットケーキミックス、甘酒やココアといったところも手掛けております。ブランドとしてはご存じでも、もしかしたら森永製菓という会社に結びついていないものも多いかもしれません。

その中でも、私たち冷菓事業では、パリパリのモナカで有名な『チョコモナカジャンボ』をはじめとした『板チョコアイス』や『ビスケットサンド』なども製造・販売しております。これらのラインナップに共通しているのが、チョコの食感やくちどけ、冷凍化でもおいしい焼き菓子といったお菓子の加工技術を活用したこだわりの品質です。

森永製菓さんはやはりお菓⼦が原点なのですね。

創業者の森永太一郎がアメリカで修行し、日本の人々にもおいしく栄養価の高いお菓子を食べてもらいたいとの想いをもって1899年に「森永西洋菓子製造所」を創設したところから始まりました。マシュマロやキャラメルの製造からスタートしたそうです。

世代を超えて愛され笑顔をお届けしていくことを使命として活動しております。

キャラメルをはじめとするお菓⼦といえば、糖分や乳を使うことが多いと思うのですが、今回乳製品を使わない、特定原材料8品⽬不使用のアイスを作られたとお聞きして驚きました。

森永製菓は2030年に向けて「ウェルネスカンパニーへ生まれ変わる」というビジョンを掲げています。おいしさや楽しさを提供するだけでなく、お客様の健康にさらに身近に寄り添える商品を冷菓事業として作っていきたいと考えました。植物性素材を使った商品が増えていることや食物アレルギーの方の割合が増加している背景から、植物性ミルクを活用したアイスを開発しようというプロジェクトが立ち上がりました。開発を後押しするきっかけの1つとして、身近なお子様に乳と卵の食物アレルギーが発覚し、日々奮闘しながら頑張っている親御さんの姿を目の当たりにしたことは大きかったかもしれません。また、2030年に向け別の部署でも『食物アレルギー「だから」がない世界』を目指すアレルギープロジェクトが立ち上がり進行していました。アイスを開発する上で、食物アレルギーの有無にかかわらず、誰でも安心して一緒においしいを楽しめるアイスができたらいいなという想いはとても強かったです。

―本当にありがたい限りです。商品が出来あがるまでに苦労されたことなどのエピソードは何かありますか?

食物アレルギーの知見が少なかったので、実際に食物アレルギーのお子様をお持ちの親御さんに集まって頂き座談会形式で共同開発をしました。植物性ミルクでアイスというと、豆乳を代替されることが多いかと思いますが、“お米を使うこと”は決めていました。食物アレルギーの方が比較的少ないこと、国産米を使用できること、50年甘酒を作ってきている知見も活用できることから植物性ミルクの中でもお米を使ったライスミルクを選定しました。

しかし、お米は脂質が少なくクセもないため、乳成分や卵から生まれる風味やコク、滑らかさをどう表現するかが課題でした。特にバニラの味づくりが難しく、気づけば30種類以上の試作数になっていました。砂糖の種類や香りの種類、配合の違いなどで味わいや甘さの感じ方が変わってくるため、研究員と何度も打ち合わせを重ねました。最終的には、共同開発をしたプロジェクトメンバーが尽力し今回の商品を生み出すことができました。

―『OKOMETO』の原材料を見てみると特定原材料28品目不使用のようですが、なぜパッケージには特定原材料8品目不使用と記載されているのでしょうか?

コンタミネーションの検査を実施している項目が8品目までとなり、その他20品目に関しては把握していないため、28品目不使用ではありますが、このような表記にしております。

また、チョコレートに関しては、森永独自の特許を取得しているカカオマス・カカオエキスの活用により、乳・卵不使用でありながらも本格的なチョコレートのおいしさを実現できました。

アレルギー物質28品目不使用で、おいしさを実現していくことはこれからも続けていきたいです。

―『OKOMETO』の開発には、実際に食物アレルギーのお子様やご家族を交えて座談会をされたとのことですが、参加された方や実際に手に取られた方からの反響はどうでしたか?

座談会は計3回の機会をいただき、共同開発をすすめていきました。今回は小規模での発売にもかかわらず、お客様相談室に多くのお問い合わせをいただきました。

「食物アレルギーのある次男の前では、長男は大好きなアイスを食べるのを我慢していました。しかし『OKOMETO』のおかげで、満面の笑みで2人が肩を並べてアイスを頬張る姿に感動しました。」というお話を聞き、食物アレルギーの有無にかかわらず、誰でも安心して一緒においしいを楽しめる『OKOMETO』を開発して良かったと思いました。

また、「複数の食物アレルギーがあり、食べられるアイスがなかったが、これからは特別な時やご褒美として『OKOMETO』を買ってあげられるのでとても嬉しい。」とアレルギーイベント時にお聞きして、反響が大きく嬉しい限りです。

Photo by photoAC

―『OKOMETO』はどこで購入できますか?

3月18日より、Amazonと一部企業様にて販売しております。

―そのままで楽しむ以外におすすめのアレンジレシピなどはありますか?

実はインフルエンサーさんとも一緒に開発しており、米粉おやつ研究家のねぎちゃんにアレルギー物質28品目を使わずにできるアレンジレシピを開発してもらいました。

アレンジレシピの中には、クッキーサンドアイスやパリパリチョコのトッピング、などがあります。複数の食物アレルギーがある方でも、アレンジを楽しめるよう考えてくださっており、お米からできたアイスなのであんこや抹茶などの和の素材との相性も良いですよ。

Photo by photoAC

―Allecolle読者の方々にメッセージをお願いできますでしょうか。

お客様の生の声を聞きながら、共同開発をしていくという商品開発の方法で、『OKOMETO』は生まれました。食物アレルギーの方はもちろんですが、アレルギーに関係なく、一緒に美味しい空間を楽しめるアイスを目指したので、「アイスが好きな大人の方が食べても満足いく味わい」をぜひお試しいただきたいです。

―最後に『OKOMETO』のこれからの展開を教えていただけますか?

まだまだ構想段階ですが、大容量サイズのニーズがあるのではと考えています。食物アレルギーをお持ちの方は、食べられるアイスが多くなく、同じものを何回も買っているというお話を聞いたからです。そのような方にとって、もっと便利に楽しめるようなシーンが広がればいいなという想いです。例えば家族みんなで食べる、お友達が遊びに来た時にみんなでシェアする、など食物アレルギーの有無にかかわらず、分け隔てなく誰でも召し上がっていただける…。それが『OKOMETO』のコンセプトでもありますので安心してみんなで食べられるアイス、という認知が広まってブランドとしても成長していけたらと思っております。

これからも、よりおいしくするための努力は続け、今後販路も広げながら皆さんのお手元にお届けしていきたいです。

※本記事のご紹介内容は、公開日時点の取り扱いラインナップです。最新情報については、メーカーの公式ホームページまたはお問い合わせにてご確認ください。
※アレルゲンおよびコンタミネーションについての詳しい情報についてはショップ公式窓口宛にお問合せください。

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