こんにちは。管理栄養士アレっ子ママのちかです。年末年始は帰省された方も多かったのではないでしょうか?その際に悩むのが『子供の帰省先での食事』というお声もよく聞かれます。今回は、アレっ子を連れての帰省時、私がどんな工夫をしているかについてお話します。
1. 帰省時の家族の理解
私の実家は遠方なので、夏休みや年末年始に帰省しています。その際気になるのは、アレルギーに対する「家族の理解」と「食事」。
わが家は子供たちが卵アレルギーであるということはわかってくれてはいても、日頃、アレルギーを気にする必要がない母にとっては、買い物でアレルギー表示を見る習慣もなく、お惣菜の頻度も多いので、母にすべて任せるのは母の負担にもなるし私自身の不安にもなってしまいます。
2. アレっ子の不足しがちな栄養何で補う?
帰省の荷物には、レトルトカレーやふりかけ、お菓子など、食べられるものを安心材料として持って帰りますが、卵アレルギーの子供たちの食事で悩む点では、卵は手軽に摂れる良質なたんぱく質なので、特に朝ごはんなどでは「おかずのたんぱく質が足りない!」なんてこともよくあります。
また、アレっ子ママ達からは「栄養バランスも心配」というお声もよく聞こえてきます。
3. アレっ子の助っ人食材5選!
帰省中は、母に買い物リストを渡してお願いすることもありますが、家族も子供も食べられるものを自分で買い物に行き、私も母と一緒にキッチンに立つようにすることで誤食の心配やストレスを軽減しています。
そんな帰省の日々の中で役立つ、私が日頃からもよく購入している「おすすめたんぱく質源」食材を5つご紹介します。
① 冷凍枝豆
枝豆は「畑の肉」と呼ばれる大豆同様、良質なたんぱく質が豊富。ビタミンCやβカロテン、葉酸なども含み、大豆と野菜のいいとこ取りで、わが家の冷凍庫に常備しています。
② 鮭フレーク
手軽にとれる魚のたんぱく質。無添加の鮭フレークを持参して朝食に欠かせません。
③ しらす
離乳食から使えるたんぱく質・カルシウム源。ご飯にもおかずにもちょい足しできる手軽さ。
④ かつお節
必須アミノ酸が豊富な食材。一般的な「荒節」のかつお節もよいですが、カビ付けをするかつお節を「本枯節(かれふし)」といい、旨味がよりアップし、発酵食品としての効果も期待できるので、粉末にしてふりかけなどおすすめです。
⑤ 刺身
帰省など人が集まる時はよく登場しませんか?刺身も加熱すれば離乳食からとりわけ可能。
例えば…
サーモンやまぐろに片栗粉をまぶして、バターやごま油で焼き、醤油を少量たらすとパサつかずにおいしく子供もパクパク食べられますよ。
4. 相手の負担軽減とママのストレス解消に
帰省先でのアレルギーへの理解はさまざまで、モヤモヤしたりストレスを抱えてしまったりするのは”ママ”であることが多いですよね。
できるだけ帰省先に負担をかけないためにも、周りに期待しすぎず、可能な限り自分のできることをするだけでもストレス軽減につながると思いますよ。私の場合ですが、例えば、義理の母に料理をお願いする際も、ある程度食べ慣れている料理にしていただき、新しい料理や加工品は一度確認をお願いするようにしています。
5. 日常も役立つちょい足し食材
いかがでしたでしょうか。帰省の時に限らず、今回ご紹介した食材は日々の食事バランスにも役立つと思いますので、「ちょい足し食材」の5つをぜひ参考にしてみてくださいね。
小2息子、4歳娘に卵アレルギーあり。元病院管理栄養士として、2000人以上の栄養指導経験あり。現在はアレっ子ママ専門管理栄養士として活動。
アレルギーがあってもできることに目を向け、楽しい経験を増やしたいをモットーに、お話会や卵・乳・小麦を使わないおやつレッスン、腸内環境に基づいた体質改善のためのレッスンなど開催中。
▷Instagramアカウントhttps://www.instagram.com/chika_allergy_mama