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GREEN KEWPIE担当者に聞く!キユーピーのアレルギー対応、開発裏話

by Allecolle編集部

食品売り場に行けば、誰もが目にしたことがあるであろう「キユーピー」。卵を使用したマヨネーズが看板商品ということもあり、大人アレルギーっ子にとっては憧れのメーカーだった方もきっといらっしゃるはず。

そのキユーピーから昨今、お客様からの様々な声を受け、ヴィーガンの方でも手に取ることのできる、植物性の原材料で作った商品などを扱うサステナブルな食のブランドを立ち上げられているんです。読者の皆様の中には、すでに馴染みの深い方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は、新商品・新ブランド展開を意欲的に行ってきた、キユーピー株式会社のご担当者様に直接インタビュー。商品開発の裏側を教えていただきました。

“卵を使っていないマヨネーズタイプ”の開発の始まりは「学校給食」の現場から。

by Allecolle編集部 / 「卵を使っていないキユーピーエッグケア」

アレルギーっ子にとって馴染みのある、アレルギー対応マヨネーズタイプ調味料のひとつ「卵を使っていないキユーピーエッグケア」(以下「キユーピーエッグケア」)。特定原材料7品目不使用で開発された本商品の開発のきっかけは、当時開発を担当した方のお子さんが卵アレルギーであったことなのだそう。

発売当初は業務用で1kgと小袋タイプの2種類展開で、卵のアレルギーをお持ちの方向けにメニューを提供する際や、給食に添えるマヨネーズの代替品として提供されたそうです。

また、ホテルなど、幅広いお客様への食事対応をされている現場から「マヨネーズが使いたい場面で使えるようになった」との反響をいただいたそうです。

“キユーピーならではの美味しさ”にこだわり続け、ついに家庭用の販売へ

by しずか(Allecolle体験談ライター)

販売に至るまでには、まず、「卵不使用でもいかに美味しくできるか。キユーピーだからこその美味しさ・味わいを実現できるか」を大きな課題として据え、相当な時間をかけて徹底的にこだわり抜いたそう。また、生産状況については、細心の注意を払い、環境整備を行なったとのことです。

企業努力が実り、2014年春、学校給食向けに提供が開始され、翌年(2015年)2月、家庭用の販売へと繋がっていくことに。

by PIXTA / 画像はイメージです

実は、本商品についてのご家庭からの反響は発売前から始まっていたそうです。

「業務用のみの販売だった頃から「業務用はどこで手に入るのか?」というお問い合わせがあり、ご家庭での必要度の高さをとひしひしと感じました。販売後も、アレルギーっ子のいらっしゃるご家庭(特に親御様)から『キユーピーが食べられて嬉しい』といった旨の喜びの声をいただくことも多く、私どもも嬉しい限りです。」とコメントされていました。

なお、サイズ展開について、「ファミリーユースを意識したサイズとなっています。というのは、アレルギーの方がいらっしゃるご家庭の食卓事情を調査したところ『家庭内での誤食を防ぐために、全員がアレルギー対応のマヨネーズタイプ調味料を共有し、一般のマヨネーズを使用しないことが多い』傾向が見られたんです。そのため、現在販売しているサイズはご家族みなさんでご使用いただくことを念頭に置いたサイズなんですよ」とご説明いただきました。

参考>>>「キユーピーエッグケア」の開発の裏側についてはこちらの記事にて詳しく紹介されています。

◾️2019年に一度、進化をした「キユーピーエッグケア」

2019年に特定原材料7品目に加え、りんごを不使用化。さらに賞味期間を8ヵ月から10ヵ月へと延長した、パッケージを刷新版の販売を開始しました。現在、皆様の食卓に並んでいる「キユーピーエッグケア」は開発当初からさらに進化を遂げた一品となっています。

参考:「キユーピー エッグケア(卵不使用)」を刷新 さらなるアレルゲン配慮を実現、併せてパッケージをリニューアル

◾️誤食を防ぐための容器の工夫

「キユーピーエッグケア」や「GREEN KEWPIE(グリーンキユーピー)」(※詳しくは後述)に使用されている容器のフタは商品ごとに分かれており、全部で9色あります。

by しずか(Allecolle体験談ライター)

ちなみに「キユーピーエッグケア」は青色。なお、キユーピーで発売しているボトルタイプのマヨネーズ商品(11種類)です。

また、容器本体にも、商品内容を示すシールが貼られており、多角的に誤食を防ぐ工夫がされています。

さらに多様な食の選択にも対応「GREEN KEWPIE」誕生エピソード

by Allecolle編集部

主軸とするターゲット層をアレルギー対応商品とは明確に切り分けたブランド「GREEN KIEWPIE」。世界的な環境問題や食料問題から派生したヴィーガン・プラントベースの食を選択する方々に利用いただける、”植物性由来原料”のみを使用した商品を取り揃えているブランドです。

ターゲットは異なるものの、アレルギーっ子にとっては卵の代替食品の選択肢として大きな存在感を持つ「HOBOTAMA」。こちらの人気商品も、パッケージを新たに、このブランドに加わっています。

「キユーピーは『キユーピーグループ 2030ビジョン』を2018年12月に策定しました。”卵とサラダのリーディングカンパニー”として、子どもの笑顔のサポーターになりたい、”一人一人の食のパートナー”でありたい。そんな思いを掲げました。」

※参考…「キユーピーグループ 2030ビジョン」紹介ページ

by Allecolle編集部 / ご用意いただいた「HOBOTAMA」の裏面を確認する編集部・Rと質問中の編集長・細川

「ちょうどオリンピックを控えていた時期ということもあり、世界の潮流に鑑みて「プラントベース食」の開発・販売をしてみよう、ということになりました。その中でまず発売に至ったのが、業務用の「HOBOTAMA」でした。

発売後、一般の方々からいただいた「業務用の「HOBOTAMA」の購入方法について」のたくさんのお問い合わせにはとても驚きました。「こんなにもこの商品を必要としているご家庭がある」ことを痛感し、早く家庭用の「HOBOTAMA」を用意しなくては!と関係者一同、気合が入りました。

業務用の発売から半年後。一般向けの「HOBOTAMA」の発売を開始することになりました。コロナ禍も相まって、発売開始に漕ぎ着くまでは一層の試行錯誤が余儀なくされましたが『お客様が待っている。だから頑張ろう』とお互いを鼓舞し、猛スピードで取り組みました。」

◾️【お役立ち情報】「HOBOTAMA」おすすめの調理法

自身のアレルゲンとして卵も該当していることから、卵料理のイメージがわかない、という編集長。
“「HOBOTAMA」で一体どんな料理が作れるのかが知りたい”と質問を投げかけました。すると、ご担当の方が教えてくださったのは、それぞれの商品で作れるおすすめの料理レシピの紹介ページ。



GREEN KEWPIE HOBOTAMA スクランブルエッグ風のレシピのページはこちら>>>
GREEN KEWPIE HOBOTAMA 加熱用液卵風のレシピのページはこちら>>>

by Allecolle編集部 / おすすめのアレンジメニューをお話をいただいている場面


「スクランブルエッグ風の方は、スクランブルエッグとしてそのまま召し上がっていただくほか、オムライスをぜひ試してみていただきたいです。また、かきたま汁もおすすめです。液卵風の方は、加熱調理をすると、黄色い艶感がきれいに出るので、チャーハンに入れていただくと、通常の卵では再現が難しい、程よい固まり感のある仕上がりに驚かれるかもしれませんね。

また、フレンチトーストやカステラなど、食事・お菓子で通常は卵が使われているようなもので使用していただくのも◎つなぎとしても有用で、とんかつを作ってみると、卵がない状態のものと「HOBOTAMA」のつなぎ入りのもので食べ比べた時に、コクの違いを感じていただけるようです。ヴィーガンの方からは「懐かしい味がする」「美味しくて逆に怖い」などの感想をいただいたことも。」

「ちなみに、私が個人的に涙したメニューは、「卵を使わない 卵がゆ風」。卵を使用した超シンプルメニューの代名詞「卵がゆ」を再現したものです。以前、行った試食会でこのメニューをいただき、予想外すぎる提案に驚くだけでなく、その懐かしい美味しさにも感動を隠しきれませんでした。ほんの少し、薄口醤油を垂らすと、また美味しさが増しますよ。」

>>>次のページへ続く>>>

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