Allecolle

アレルギーに関する情報をアレコレ発信!情報共有メディア

アレルギーに関する情報をアレコレ発信!情報発信メディア

Interview / インタビュー,  Product / 商品情報,  ブログ

“お米の良さ”を伝えたい
美味しさを追求した
『come×come(コメとコメ)』
〜ブランド誕生とこれからと〜

素材は、おいしさの原点。
“お米”という素材の力を信じてきた彼らだからできること。
他にはない美味しさを追求した『come×come(コメとコメ)』に
注目が集まっています。
今回は 取締役 経営企画部 部長の築野さんと開発担当の加藤さんに
『come×come(コメとコメ)』ブランドの秘密について伺ってきました。

―まずは、事業の始まりやメインで取り扱っている製品など、御社について教えていただけますでしょうか?

築野:弊社は私の祖父が1947年に創業いたしました。祖父はフィリピンのミンダナオ島の山奥で敗戦を迎えたのですが、山中をずっと逃げ回る間食べるものがなくて、山の中に落ちているバナナの皮までを口にするという生活をしながら生き延びて、日本に奇跡的に戻って来られた経験の持ち主です。


彼はその時もし日本に戻ることができたなら「食糧の安定供給が図れる事業で社会に貢献したい」との想いを強く持ったそうです。帰国した彼は1947年2月農林省指定の精麦工場を創立。『食』でのビジネスに乗り出しました。


当時麦はお米屋さんを通して販売していたのですが、そのお米屋さんの困りごとであった精米したときの糠の引き取りを手伝うようになったそうです。この糠からこめ油を作る事業を始めたのが1960年で、それ以来こめ油の製造、販売、研究開発といった事業を中心に行なってまいりました。
当時からこめ油の精製は難しいものでした。なたねの脂分が4割ぐらいあるのに対し、米糠の脂分は2割しか含まれていません。さらに原油は真っ黒で、そこから綺麗なものにするのは本当に難しい技術なのです。その技術を磨き続けた結果、今では様々なこめ油を作ろうと〜例えばスイーツに向いているこめ油を作ったり、栄養成分を多く残したこめ油を作ったりと、こめ油を通じて社会貢献するのが弊社の事業です。

もっとお米の良さを世の中の人に知ってもらいたい

『come×come』ブランドを立ち上げられたきっかけを教えてください。

築野:様々なこめ油を開発していく中で、お菓子作りに向く特徴があるこめ油を作りました。そのこめ油を使って、どんなお菓子とかパンができるかということをこめ油を採用してもらうお客様に提案したことが、商品開発のきっかけになったと思います。

さらに会社としては、お米の生産量が減っていることに危機感を持っていて、皆さんにお米を食べてほしいっていうことを啓蒙活動したいという想いがありました。この二つが重なって、米粉とこめ油で何か美味しいものができたらと考えたこと。さらに米粉とこめ油がまた一緒になることで、新しい食感だったり美味しさだったりを提供できるのではないかと考えて、開発担当の加藤を中心にブランド化を進めていったという経緯があります。

加藤:(工場よりリモートでインタビューに参加)以前私はバターやマーガリンを作っている会社で働いていまして、それを使ってお菓子を作ってお客様に自社製品を売り込む仕事をしていました。

お菓子を作るといえば、マーガリンとかバターが必須という意識だったのですが、弊社に入社してこめ油を使ってお菓子やパンを作る中で、こめ油が素材の味を活かす特徴に気付かされました

小麦粉でも米粉でも、こめ油を使うことで原料の良さが活きるお菓子を作ることができると実感できました。中でも米粉を使った新しいお菓子やパンを作って、もっとお米の良さを世の中の人に知ってもらいたいという思いが芽生えて、これを事業としてやらせていただきたいですと会社に掛け合いました。

今こちらに並んでいるパンは小麦だけでなく、卵や乳製品を使っていないとのことですが、そのような内容のパンにしようと決めたのはなぜですか?

加藤:やはりこめ油の良さである素材の味を活かせる特徴を活かしたいということと、卵や乳を入れることで僕たちが伝えたい“お米の良さ”を隠してしまうことがあるので、あえて使う必要はないのかなと考えながら開発を進めていったところ、結果的に卵や乳を入れずに美味しいものになったので、入れなくても良いという判断になりました。

もちろん、卵や乳が入っていない方が様々な方に食べていただけるっていうのもあるんですけれど、やっぱり美味しい米粉の存在をしっかりとお伝えしたいと思ったのです。

卵や乳製品を使ってパンを作るのがオーソドックスだと思うのですが、それを使わずに美味しい味わいだったり、ふわふわしたあの食感を出したりするのは、とても難しいことだと思うのですが何か苦労された点はありますか。

加藤:米粉のパンやお菓子は、固くて表面がボソボソしてるというイメージがあると思います。正直に言うと、開発当初はそういった食感になることもありました。米粉の種類を色々試したり、作り方を様々な角度から検討したり…パンはいわゆるオーソドックスなものと作り方を変えて、モチモチしっとりを目指す方向に方針を変えたりと、たくさん試行錯誤しました。

他のメーカーには真似できない、この会社だからこそできる商品を

実際に商品化して、お客様や周りの方の反応はどういったものでしたか?

加藤:卵や乳のアレルギーをお持ちのお子様のいる方が購入していただく機会が多くて「子供に食べさせられるパンがあってすごくありがたいです」という言葉をいただくことが多いです。やっぱり一番嬉しいのは「米粉パンで欲しかったこういう味と食感に出会えて感動です」という言葉をいただいた時で、本当に手がけて良かったと思えます。

冷凍で届けられる商品だと思うのですが、ご自宅に届いたらどういうふうに調理するのが、より美味しく食べられますか?また、おすすめの食べ方についても教えてください。

加藤:そうですね。米のパンの欠点ですけれども冷やしてしまうと、どうしても少しボソボソした食感が出てきてしまいます。そのときは冷やご飯と一緒で、電子レンジでチンを一度。あんぱん、ブランパンなどのちっちゃい丸い形のパンだと、冷凍状態のまま30秒程度電子レンジで温めていただいて少しふっくらさせると元のもちっとした食感に戻ります。少し手間ですけれど、さらにオーブンで30秒程度加熱していただくと、外はカリッとして中はもちっとしたパンになります。一番のおすすめはその食べ方ですね。

お子さんだと特にお腹が空いていたりすると、なかなか待てないということも多いと思いますが、約1分ですぐに美味しく食べられるのはありがたいですね。他にお客様からの要望は何かきていますか

加藤:どうしても価格が少し高めのパンになってしまっていますので、もう少し安くなったら嬉しいなという言葉をいただいたりします。ただ、製菓・製パン用の機械は小麦粉で作ることを前提にしていることもあって機械加工しづらいというところがあり、1個1個手作りで作っているため、大量生産が難しく、大変心苦しいのですが価格が高くなってしまっております。

1つ1つ手作りされている商品だと知り、驚きました!
ちなみに他社の商品との一番の違いはどんなことがありますか?

加藤:弊社はこめ油以外でも米糠由来のいろいろな機能性成分を販売している会社です。今回取材していただいているパンに関して言えば、ライセオという米糠から精製したミネラルや食物繊維を含む栄養成分や、イノシトールという成分が入っております。イノシトールを入れることでパンにしっとり感が出たりだとか、ライセオを入れることで米糠由来のマグネシウムが得られたりだとか、パンを通して気軽に玄米由来の栄養成分を摂っていただけるところは他のメーカーではマネできない“米糠”を科学する弊社だからこそできる商品だなと思っています。

白米よりも栄養価が高いパンということになりますよね。

築野:白米にすると米糠の栄養成分がなくなってしまうのですが、こめ油で油分の栄養は戻っていますし、油分にはない水溶性の部分からも良い成分を戻しています。米油にはビタミンEやオリザノールなど、抗酸化成分がたくさん含まれていて、水溶性の部分にはGABAであったりイノシトールであったり・・・イノシトールは赤ちゃんの成長を助ける成分で、母乳に多く含まれているので、育児用の粉ミルクに配合されています。

それ以外にも肝臓のおくすりと呼ばれていて、肝機能を良くしたり脂肪肝を抑制したりといった効果があると言われています。栄養ドリンクにも入っています。

昔の研究で、イノシトールが大量に含まれていることが分かりました。赤ちゃんに初乳を飲ますことで、体が強くなる。『come×come』ではパンの保水からしっとりさせるために入れているのですが、身体にとってもすごく良い成分なんです。

スタッフ作3つの食パンのオープンサンド
左上:水茄子と長芋の浅漬け 右中:ヒラマサと酢味噌のせ 左下:冷奴とミニトマト 
和の素材との相性が抜群でした。

新商品の情報がお知らせがありましたら、教えてください。

築野:7月が抹茶あずき食パンでメロンパンが8月から発売されます。メロンパンはグルテンフリーだとかなり珍しいものだと思います。その次に焼きドーナツが発売予定です。

気になっていたのですが、加藤さんは今、工場にいらっしゃるのですか?加藤さんの後ろに映っているのが黒板に見えるのですが…

築野:そうなんです。黒板があるんです。廃校を工場にリフォームしまして。紀の川高校という高野山の麓にある本社から徒歩3分ぐらいのところあった廃校になった高校です。ですから、はじめから小麦を扱っていない施設で製品を作ることができるという利点があります。

商品はどちらで購入することができますか?

築野:販路は今のところオンラインがメインで、一部のカフェで取り扱っていただいたりします。製品が手作りなのですごくたくさん手広くというよりも、オンライン中心で丁寧に販売していきたいと考えています。他では、こめ油を扱ってくださっている会社さんや、こめ油になじみのあるところで扱っていただいています。

最後にAllecolle読者の皆様へメッセージをお願いいたします。

加藤:繰り返しになってしまうのですけれども、築野食品は米糠から色々なものを作っていおり、“お米”の良さを知り尽くし…これからもそれをさらに深めようとしている会社です。そこでこだわって作られた製品ブランドが『come×come(コメとコメ)』。他にはない美味しさを追求したグルテンフリーのパンやお菓子を僕達は作って、お客様に提供して笑顔になっていただくということを、まず第一に考えて開発、製造しています。皆さんに是非召し上がっていただきたいと思っております。

Allecolle読者限定スペシャルクーポン

今回、築野食品工業さんよりAllecolleの読者の皆様限定で

“come×come10%オフクーポン” をプレゼント

していただきました!

ご希望の商品をカートに追加後、支払い画面で

【 okome-2024 】

をご入力ください。

・会員登録必須、1人1回まで使用可

・他クーポンとの併用不可

・有効期限2024年9月30日まで

・対象商品 come×come

※本記事のご紹介内容は、公開日時点の取り扱いラインナップです。最新情報については、メーカーの公式ホームページまたはお問い合わせにてご確認ください。
※アレルゲンおよびコンタミネーションについての詳しい情報についてはショップ公式窓口宛にお問合せください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です