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Experiences / 体験談

あなたは何を優先する?〜心地よさのススメ〜

こんにちは、卵・乳製品・ピーナッツアレルギーのある6歳の息子を持つ母・akiです。今回は、我が家が初めて迎えた「小学校の夏休み」期間の出来事をお話します。

新しい環境で頑張る息子に起こった変化

ここでコラムを書かせていただくことになって数本書いた頃。今年小学1年生になった我が家のアレルギーっ子が初めての夏休みに突入しました。

息子はいざ入学してみると見えないストレスからか、これまで無症状のまま続けられていた乳の負荷量で(自宅負荷を行っております)アレルギーを起こしてしまい、初めて学校を休むことがありました。また、お友達のことで悩んだり、疲れからなのか、訳もわからず泣く日もあったり…と、普段はふざけてばかりで笑っていることが多い息子にも、疲れの色が出ていると感じていました。

頑張りすぎてしまった私に起こったこと

ですが、疲れが出ていたのは息子だけでなく、母である私自身もだったのでした。

特に入学前の準備が本格化した昨年から、アレルギー対応についてはもちろん、学校の情報収集に奔走したり、息子が入学した後も新しい環境に馴染むべく、先生方と懸命にやりとりをしたり…。そんな日々の積み重ねの中、知らず知らずの内に氣を張りすぎて疲れが溜まっていたのか、夏前からずっと取れない疲れと眠気、諸々の不調に1人悩んでいました。

そんな中私は、息子の夏休みが始まってすぐ、ひどい背中の痛みを感じるように。整体に駆け込んでみると『ギックリ背中』だと言われ、しばらく無理が出来ない状態になりました…。

少し動けるようになると、「せっかく夏休みなのだから何処か連れて行ってあげないと…」と思い、(旅行は下調べや手配の面倒さから、どうしても動く気持ちになれず行けなかったものの)長い休みには毎回私の実家へ帰省するので「ここでのんびりしよう!」と、息子と共に実家へ帰省してきました。

けれど、私の両親も高齢になってきたことと、息子が大きくなってきて活発になってきたので両親が対応しきれずに、結局私は帰省中も動きっぱなし。なんとか帰省を終えて自宅に帰ってから、私の疲れがどっと出ただけでなく、息子もなんと40℃の高熱を発熱!

男の子の割にめったに熱を出さない息子の状態に慌てて救急に駆け込むと…なんと一家揃って例の流行病認定されてしまいました。

強制休養

結局、ちょうど夏休み最終日まで、自宅隔離生活を強いられてしまうことになりました(現在は全員陰性で元気に過ごしています)。思えば、頑張りすぎた私たちに神様が「ちょっと休んでなさい!」と強制休養状態にしたのかな…とも思えました。

証拠…ではないけれど、隔離生活中、身体中が筋肉痛のような痛みと咳などで動けず食べられず…な状態の私に変わり、体調不良ながらも1番動けていた夫がほぼ家事を行い食事も作ってくれていました。

私はこんな状態でも少しでも動けていたら家事やってしまっていただろうなぁ…と思うのですが、申し訳ない気持ちや罪悪感があっても、身体が動かない・動けない状態だったので仕方なくひたすら寝るのみ…という生活をしていました。

ちなみに息子は2日程で熱も下がりほぼ回復!若いって凄い(笑)

心地よさは誰のために?

ここまで書いて何をお伝えしたかったかというと、「無意識に頑張りすぎていたら皺寄せがくる…」と言うこと。

今回は夏休み中の出来事でしたが、「日々のやらなくちゃ!」に追われて身体や心のサインを無視し続けた結果がこれだったので(しかも無意識)、この状況でもまだ頑張っていたとしたらきっとその皺寄せはもっと怖いことになっていたかも…と思うと、恐怖しかない。

これからは無意識に働かせてしまっていた『頑張る』と言う意識よりも『心地よさを優先』すると言う事を自分に赦して意識していこうと思ったのです。

私の性格は完璧主義で、あれもこれもと頑張り過ぎてしまう癖があり、ある日突然電池切れになって動けなくなる…なんて事が過去にも何度もあったのに未だにそれが抜けきれていない。

結局動けない自分に今回も厳しくダメ出ししては凹む…。意識していなくても気がつくとお母さんスイッチが入りっぱなしだし、いつも頭の中は何か考えを巡らせていて…。ソファでだらりとしていたとしても実は子供に氣を回していたり様々なことを考えていたりしていて、実は全く休めていなかったのです。

だから会社に勤めていなくても、例えば夫と子供が仕事や学校に行った月曜日は私の休日と決めて『自分が心地よいと感じる』ことだけをする。以前は日曜日には私もお休みしたい!と家族に休日宣言してみたりしたものの、私がうっかりご飯を作っていても家族は誰も止めてくれないので、これはもう皆がいない時に休もう…と考え直しました。

これ、少しだけ意識してやってみたんです。

今私が心地よいと感じることは何?

食べたいものは?

行きたい所は?

やりたいことは?

それとも何もしないで過ごしたい?

と私のココロに聞いてみる。

ご飯を作ったりと日々の同じ事をしていたとしても、“意識を自分の心地よい方へ持っていく”と私はちょっと楽しい気持ちになれました。

自分の頑張りたいこと、好きなことを思い出せたりもしました。いつもアレルギーっ子の息子といてもいなくても、アレルゲンの入った食べ物はつい避けがちでしたが、1人の時ならちょっと食べてみようかな…と、自分の氣持ちを優先してみようと。

これを書いている今日は、お買い物のついでに生ジュースのお店でイチゴミルクをオーダー。いつもなら乳アレルギーのある息子に接触しないようにオーダーしない物ですが、私のためにオーダーしてゆっくり味わいました。

心地良さがもたらす循環

私のための時間。

私のための好きな物。

少しの時間でもこころに隙間ができると、コミュニケーションにもゆとりが生まれやすいなと感じます。逆に、今回の体調不良も手伝って、「ずっと笑ってないな」ってことにも氣がつきました。

だから、意識の持ちかたを変えてみた時ふっと軽くなるものがあって、子供と話す時にもいつもよりちょっと笑顔が増えた氣がするし、「笑顔を向けると子供は笑顔を返してくれる」、それが嬉しくて自然に楽しい氣持ちになっています。

良いことも悪いこともこうやって循環して行くんだなと思います。

『心地よさ』は私自身のためでもあり家族や周りの人の為でもあるのかもしれないですね。