食物アレルギーを持つ方やその家族にとって、「安心して皆と一緒に食べられる食品」はかけがえのないもの。この声に応え、食品大手・味の素冷凍食品から誕生したのが、「小麦、卵、乳」不使用の「米粉でつくったギョーザ」です。今回は、開発のきっかけや特徴、アレルギー配慮の苦労について、リテール事業部ギョーザ担当の高橋さんと戦略コミュニケーション部の今村さんにお話を伺いました。
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子どもから大人まで、安心しておいしく食べてもらいたい
「米粉でつくったギョーザ」開発のきっかけを教えてください。
看板商品であるギョーザを多くのお客様にご愛顧いただく中で、「小麦や卵が入っていない商品はありませんか？」といった声が増えてきました。世の中の人気メニューの1つである餃子を、食物アレルギーを気にすることなく、ご家族やご友人・お仲間と一緒に楽しめる、安心でおいしい商品を開発してより多くのお客様に喜んでいただきたいという想いで開発に着手しました。
商品の特徴を教えてください。
皮に米粉を使用、調味料の工夫、徹底した製造管理により、「小麦・卵・乳」の3大アレルゲン不使用を実現した点が最大の特徴です。また、国産の肉と野菜を使っており、お子さまから大人まで安心して召し上がっていただけます。油なし水なしで調理ができ、簡単に羽根付きギョーザを作ることができます。
開発、製造する上で大変だったことはありますか？
「米粉でつくったギョーザ」を開発するにあたり、レシピ上では、小麦粉と米粉の食感に大きな違いがあることが課題になりました。しかしそれを逆手に取ることで従来のギョーザとは異なる米粉のモチっとした食感を楽しんでいただけるようなレシピを配合しました。
「米粉でつくったギョーザ」の開発に着手する上でまず１番大事にしたのは、商品開発・生産など携わる全員が同じ方向を向いて、本商品をつくっていこう！という想いを醸成したことです。
「より多くのお客様においしくて安心な新商品をお届けしたい」という想いを、我々商品企画部だけでなく製造、営業、販売など、全員が自分ごと化して、課題に立ち向かっていきました。
また、生産現場においては”アレルゲン不使用”と謳うための工場管理体制の構築が大きな課題でした。「小麦・卵・乳」不使用と謳うべく、生産ライン設計の見直しや洗浄時間の検証などを一から見直すことで一つずつ課題解決に努めて参りました。
現在、味の素冷凍食品のギョーザは全部で何種類ありますか？
家庭用製品では、現在12種類のギョーザを販売しております。定番の「ギョーザ」の他に、おいしさを犠牲にすることなく減塩できる「おいしく塩分配慮ギョーザ」があります。こちらは定番のギョーザに比べて塩分40％カットしています。あとは、レンジで簡単に調理できる「レンジでギョーザ」、トレーなしで冷凍庫にスッキリ収納できる大容量パックの「ギョーザ 標準30個入り」といった商品を展開しています。
お客様に寄り添った商品を生み出す仕組みとは
新しい種類はどのようにして決定し、増えているのですか？
アレルゲンを気遣う方や塩分が気になるお客様、 冷凍庫がパンパンなお客様、といったようにお客様がお使いになる場面やニーズに合わせた利用しやすい形を想定し、製品を企画・決定しております。
例えば、「黒胡椒にんにく餃子」は、ご自宅で晩酌することが多いお客様を想定して、おつまみとして食べていただけるような、ビールにとことん合う、パンチが効いた餃子です。お客様の声からできた商品でいうと、「レンジでギョーザ」は、「さっと食べられるレンジで調理できるギョーザはありませんか？」という問い合わせから生まれました。料理の手間を省きたい方や1人暮らしの方、そしてシニアのお客様にも食べていただいております。
味の素冷凍食品さんの方で、問い合わせが気軽にできる取り組みをされているのですか？
全ての商品にお客様相談センターの番号を記載し、様々なご意見をお問い合わせいただいており、手書きのレターをいただくこともあります。お客様相談センターから、毎月全社に情報共有しており、お客様の声を活かせる仕組みがあります。
また、2023年5月に「ギョーザがフライパンに張り付いてしまった」というSNS投稿に対して「研究・開発に活用したい」と公式アカウントで返信したところ話題を呼び、「フライパンチャレンジ」としてプロジェクトを発足しました。3500個以上のフライパンのデータ収集・調理による分析などを経て2024年春季に「ギョーザ」をリニューアルしました。
弊社は、特にお客様目線を大切に、お客様に寄り添い、どんなことを考えて、どんなお困りごとがあるのかを意識したうえで、 研究、開発、生産、営業に努めております。フライパンチャレンジも、こういった想いが起点・発想につながっています。
「第３回アレルギーフレンドリービュッフェ」イベントでの反響
イベントでの皆様からの反響はいかがでしたか？
イベントでは、ホットプレートで「米粉でつくったギョーザ」を焼き、ブッフェメニューとして提供いたしました。
予想外に「米粉でつくったギョーザ」に列ができ、多くのお子さまが「ギョーザ食べたい！ギョーザまだありますか？」と空になった大皿の前で次の焼き上がりを待ってくださったことに、驚きつつも大変嬉しく思いました。参加者の皆さまからはたくさんの笑顔と「おいしい！」のお言葉をいただけました。
「楽しくおいしい食事を楽しんでいただくことで、食物アレルギーや食べることに前向きになってもらいたい」というイベントのコンセプトも素晴らしく、何よりも参加者の方々が本当に幸せそうにお食事をされていたことが印象に残りました。
「米粉でつくったギョーザ」おすすめのアレンジレシピはありますか？
米粉でつくったギョーザは、ねぎ塩だれとの相性が抜群です。ネギの甘みと、もちもちとした皮の食感が、おいしさをさらに引き立ててくれます。長ネギを粗みじん切して、調味料を加えるだけでカンタンに作れますので、ぜひお試しください。
※食材や調味料のアレルゲン物質についてはご自身でご確認ください。
Allecolle読者へメッセージがあればお願いします！
私たち味の素冷凍食品は、これからも多くの方に商品をお届けできるように努力してまいります。「米粉でつくったギョーザ」をより多くの方に手に取っていただけるよう、ホームページに取り扱い店舗マップを掲載しています。そして、近くに店舗がないが購入したいというお客様にお届けできるオンラインショップなどを拡充させております。ぜひ「米粉でつくったギョーザ」をお楽しみください。
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