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公立校あるある!?入学したらアレルギーの相談をした先生がいなくなっていた

by PIXTA

こんにちは。鉄道大好き!ハウスダストアレルギーの子鉄長男と、卵・乳製品の食物アレルギーを持つアレっ子次男の母、ごはんです。今回はアレっ子次男の小学校入学時のびっくりエピソードをご紹介します。

入学するのは兄の子鉄長男と同じ小学校。PTAの役員などで先生方と顔見知り程度にはなっていましたが、アレルギー対応をお願いするのは初めてでした。

食物アレルギー児の次男の小学校の入学。公立校では避けて通れない先生の異動。2つがコラボした驚きの春が、私たち親子を待ち構えていました。

小学校入学時のアレルギー対応の手順

by ごはん

地域や学校、年度によって違いがあるかと思いますが、子ども達の小学校では、おおよそ次のような流れでアレルギー対応が進んでいきました。

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①入学説明会(入学前年度・秋)
※入学関係の書類の中に、アレルギー対応希望の用紙が入っていました。

②アレルギー対応希望の用紙を学校に提出

③アレルギー対応の書類一式を学校から受け取る

④医師にアレルギー指導票を記入していただく

⑤家庭で記入するアレルギーに関する調査書を記入

⑥書類を学校に提出

⑦栄養士の先生と養護教諭、学年主任の先生と面談

⑧入学

⑨給食開始

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アレっ子次男は4歳上の子鉄長男と同じ小学校に入ることになっていたので、書類の提出は長男を通して行われました。

トントン進むアレルギー対応の面談

イラストby ごはん / 編集 by red

⑦の先生方との面談は、入学前の3月に、学校の保健室で行われました。

アレっ子次男はコンタミネーション(以下コンタミ)も空間共有も問題ない体質ではありましたが、本人がアレルゲンに接触・飲食することを避けていただきたい状態でした。

毎年10人以上、多い時は20人ほどの食物アレルギー対応をこなしている学校なので、話はトントンと進んで行きました。お薬の保管場所やいざという時の搬送先、かかりつけ医や自宅負荷について受け答えしたことを覚えています。

「コンタミ」や「自宅負荷」「経口負荷試験で〇ml…」と、ほぼ初対面の人にアレルギー用語がスラスラ通じる経験は初めてで、「病院以外で食物アレルギーのことが通じてる!!」と、不慣れな状況にかえってドキドキしてしまいました。

でも、やりとりがなんだか軽いのです。全力で投げたボールが、空中で急に失速するような感覚を終始感じていました。

ぼんやりと漂う空回りの空気

by ごはん

『アレっ子次男が経口負荷試験を含めて、重篤なアナフィラキシーショックを起こしていないから?』
『アレルギー対応に関する不安を聞くのはもう耳にタコだから?』
『私が不安になり過ぎている?』

心の中にどんどん灰色の雲が広がっていきますが、対応に足りない点はありません。きちんと書類に目を通して下さっていることは会話からも理解出来ましたし、ご提示いただいたアレルギー対応も申し分ありません。

「だーいじょーぶよ♪お母さん!」
と、笑顔でカラカラ話される養護の先生の姿に、「自分が不安がっているんだろうな。お任せする勇気も必要だよね!」と、不安を飲み込みました。

3人の先生方にお礼を告げ、保健室を後に。「お弁当がメインだった幼稚園とは違うんだなぁ。私も切り替えなきゃ!」と思いながら校門を出たことを覚えています。

不安の正体が判明!!

イラストby ごはん / 編集 by red

新年度が始まった4月初旬、入学式の数日前に学年主任の先生から電話がきました。なんと、先日アレルギー対応について面談をして下さった養護教諭と栄養士の先生が、他校に異動されたというのです。

「え!?それではもう1度面談をするのでしょうか?」とたずねると、「後任の先生にきちんと引き継いでいるから大丈夫です。何か伝え忘れたことや対応に希望がありましたら伺いますが…」とのこと。

確かに共有したいことは全てお伝えしてあります。面談があったのは3月でしたから、先生方はご自分が異動されることは既にご存知だったのでしょう。
我が子が通う地域では、先生が異動されることを事前に周囲に知らせてはいけない仕組みになっています。

『実際に次男の対応をするのは後任の先生だから、なんだか空回りな感じがしていたのか…』

と、やっと不安の正体が分かりました。

もちろん先生方は職務を全うして下さっており、アレっ子次男は入学してから今日にいたるまでの2年間、誤食もなく給食の時間を過ごしています。

内緒派か告知派は学校による?

先生の次年度の異動を周囲に「伝えるか・伝えないか」は地域や学年・年度によって違うようで、伝えてOKのケースと、伝えてはいけないケースに分かれているようです。

私の子どもたちが通う学校では、保護者や生徒が先生の異動を知るのは新学年が始まってからです。そのため、新学期が始まって少しした頃に、「異動された先生が帰ってくる日」があり、その日にお別れをすることになっています。

新しい先生と楽しい給食生活

by PIXTA

入学前に面談をした3人の先生のうち、2人も異動されるとは予想外でしたし、さすがに入学前は不安がよぎりました…。

ですが、新しい給食担当の先生は素晴らしく、よくお声がけ下さるお陰で、子どもたちに給食の時間を安心して過ごさせられていますし、私も原材料に不安がある時にはサッと確認させていただけているので、とても助かっています。

思いがけないハプニングにも備えて…

by ごはん

出会いと別れの春。公立の学校に進学予定のお子さんをお持ちの方は、関係する先生方の異動の可能性を頭の隅に置いておくと衝撃が和らぐと思います。

4月に笑顔満開の学校生活を迎えられますことを、心よりお祈り申し上げます。