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【自宅負荷】食べたくないを親子で乗り切った方法

by しずか

アレっ子ママで発酵食品ソムリエのしずかです。

我が家の娘は生後7ヶ月で卵、小麦のアレルギー診断を受けました。小麦は2歳で寛解しましたが、小学校2年生の現在も卵は負荷試験を行っています。娘の負荷試験は、初めは順調だったものの、途中から食べることを嫌がるようになりました…。

今回は負荷食材を嫌がるようになってしまった娘と、私が娘の「食べたくない」時期をどう乗り越えたかについてお話しします。

順調だった負荷試験で、初めてのアナフィラキシー

by しずか

1歳で”小麦”の負荷試験をスタートした娘は、月に1度、外来で負荷試験を行いました。幸いなことに、症状が出ることなく順調に食べる量が増えていきました。その後、2歳には小麦は寛解となりました。

その次のステップとしてスタートした食材が”卵”。こちらもはじめは順調に進みましたが、固茹での茹で卵1個分を食べた時に初めてアナフィラキシーを起こしました。発症の仕方としては、食べて30分後に少し痒がったのですが赤みが消えたため油断→2時間半後に咳症状→その後、全身に見たこともないくらいの蕁麻疹発症、という流れでした。

 今までも、多少は痒がることはありましたが、順調に進んでいたので、まさか娘がアナフィラキシーを起こすとは思っていませんでした。みるみる症状が悪化していく娘の姿を見て、とても怖かったのを今でも覚えています。

『食べたくない』が増えるようになった

by しずか

 病院でアナフィラキシーを起こしたので、自宅での負荷では、固茹での卵3/4個を上限に練習をするよう指導されました。しかし…娘は卵を見ると、露骨に嫌な顔をするようになりました。それまでも味付けを変えて騙し騙し進めてきていたのですが、ついに「食べたくない」と食べることを完全に拒否するようになりました。

今回の嫌がり方はいつもと違っていたので、”卵そのものの味が嫌”というよりは”病院でアナフィラキシーを起こしたことが原因”だとすぐにわかりました。

親である私も「またアナフィラキシーを起こしてしまったら」と思うと自宅負荷に関して恐怖心が拭えずにいました。私ですらこんなにも怖いのだから、娘はどれほど怖いのだろうかと思うと、私も今後、負荷試験を続けていくこと自体を悩むようになってしまいました。

困り果てた私たちを救ってくれた先生の提案

by しずか

食べたがらない娘と、食べさせる恐怖心のある私たち親子の自宅負荷は、1~2週に1回できるかできないかでした。うまく進められていないことが悩ましく、主治医に正直に相談をしたところ「今は無理をしなくても良いよ。」と優しい言葉をかけていただきました。

また、主治医より
①加工品で絶対大丈夫なら、量を少しずつ食べて「美味しい経験」をする
②たまにでもかまわないので卵そのものも食べる
という2点のご提案もいただきました。

先生からのこの提案をいただけて、私は気が楽になりました。

無理をしないことで、卵が好きになった娘

by しずか

先生の提案通り、自宅ではバウムクーヘンやドーナツなどの加工品を少しずつ食べるようにしました。初めは卵が入っていることで親子共に慎重でしたが、症状が出ないことで「食べられた!」と娘にとって自信に繋がりました。

一方、ゆで卵(卵そのもの)も、タイミングを見て食事の時に何気なく並べるようにしてみました。その時に、食べられそうだったら食べてもらう、食べたくなければその日は食べなくても良いと伝えました。

娘の気持ちを第一に考え、ゆったりした気持ちで食べられるタイミングを待ってみました。するといつしか、娘は食べられるタイミングで食べられる量を食べるようになりました。さらに、症状が出ない量で経験を積むうちに「卵、美味しい」「卵をもっと食べられるようになりたい」と話してくれるようになりました。

その子にあったペースで無理をしないこと

by しずか

ゆっくりペースな私たち親子の自宅負荷ですが、現在卵1個分の卵焼きや加熱の弱いプリンも50g食べられるようになりました。娘が「食べたくない。」と話していた時期に負荷試験をやめる判断をする前に、主治医に相談して良かったと思っています。

”食べなければいけない”と思いこまず、ゆったりとした気持ちで無理をしないことも、アレルギーと付き合う上では大切なことなのだと、娘の姿から学ばせてもらいました。