*本記事は全3篇のうちの3本目です。
*掲載内容は2014年のものと2023年のものがございます。最新情報は各スポットの公式ホームページなどをご覧ください。
こんにちは、旅するアレっ子れっどさんです。今回は連載第3弾、私がおすすめする国内旅行先紹介の最後となります。この回では、私が大学生の頃に初めて自力で旅行を計画した「四国」旅についてお話しします。そして、実は2023年中旬にも大学生ぶりにこの四国を訪れることとなりましたので、追加情報も併せてご紹介していきたいと思います。
実は人生で一番訪れている地方は中四国
私は瀬戸内のなんとも言えない空気感がとても好き。人生初の自分企画の旅行で大学の卒業旅行を四国周遊を選んだほどでした。
なぜ四国に興味を持ったかというと、私のが中学2年生の時からファンをしていた、声優で歌手の水樹奈々(みずきなな)さんの出身地が愛媛県新居浜(にいはま)市だったから。大学の生協にある旅行パンフレットでなんとなく四国旅行の価格を調べたら驚くほど安くて、「これなら2泊3日使っていろいろ回っちゃおう!」と想像が膨らみ、親友・Mに相談。(実はこの旅行がMとの初の2人旅行となります。)たまたまMも香川に用があるとのことで催行決定。
この頃から私は旅行プランを組み立てるのがどうやら好きだったようで、行きたいスポット・交通・乗り換え・ホテル選び( 選択肢は絞られていた)など、試行錯誤しながら独自のプランを作りました。「これでよし!」と思って生協で手続きを済ませ、後日、旅程表が上がってきてからまさかの大失態に気づくことに。、、、なんと、高松でホテルを取ったつもりが、高知で取ってしまっていたのだった。Mの用事のあと栗林公園を鑑賞したらゆったり〜の予定だったのに予想打にしない大移動の発生。もうホテルを変えることもできず、そのまま実行することになりました。
▪️1日目
バス、港、うどん、ママチャリ
出発は羽田空港。高松空港に降り立ち、バスに乗って市の中心へ。まずはMの用事だったので、私はその間、瀬戸内海が見える港で黄昏れたりしていました。
その後、高松駅前で讃岐うどんに挑戦。この旅行プランには現地で使える紙クーポンがいっぱいついており、いくつかの讃岐うどん店も対象になっていたことから”旅の記念に”と…。ですが、この時初めて思い知ったのですが、讃岐うどんのコシは、コシというより芯。バリカタもバリカタで、柔らかいもの好きの私は一口目から顎が砕けるんじゃないかと冷や汗をかいてしまいました…。口も小さいので食べるのに咀嚼が人の倍かかり、半分食べたところで超疲労。残りはMに渡しました。Mは硬いドイツパンを好んで食べるほどの強靭な顎の持ち主なので普通に食べきってくれました。(写真がありませんでした…。)
敗北感を抱えながら高松駅地下にある駐輪場へ向かい、当時は珍しかった 「シェアリングサイクル」をレンタル。今のような電動車などなく、車両はママチャリなどでした。
※2023年現在は、全国的に広まっているシェアリングサイクルのサービスに切り替わっています。
参考ページ:レンタサイクル事業|高松市
四国指折りの名庭園「栗林公園」
自転車をかっ飛ばして向かったのは栗林公園(りつりんこうえん)。紅葉眩い園内を散策しました。国内有数の名庭園だけありスケールが大きく、街の中心部から近い場所とは信じられないくらい自然いっぱいの場所でした。
こちらにはお茶屋さんがあり、お抹茶で一息つくことにしていました。しかし、紅葉のシーズンで混雑もしており、席があくまで少し待つことに。ですが、「やっと次に呼ばれる!」という時にふらりと現れた外国人が席に座ってしまい大焦り。私があたふたしていると、帰国子女・Mが颯爽とその外国人に声をかけに行ってくれました。数秒しか話さないうちに外国人は席を退いたので驚いて「なんと伝えたんだ?!」と聞くと「その席は私達がリザーブ(予約)している席だと伝えただけ」なんだと。それだけ伝えればわかるそう。「英会話って日本語よりずっと簡潔なんだなぁ楽だなぁ」と思いながら抹茶をすすりました。
その後マッハで高松駅前まで戻り、電車に。四国を斜めに渡る形で約3時間の移動。ひたすらに山の間を通り、こんなにも森林の車窓が続くことがあるのかと、つくづくホテル予約をミスったことを後悔しましたが、今振り返れば、学生の間にやらかしておいて良かったなとも思います。(このミスについてMが特に追及せずに「そっか」と流してくれていたのもまた良かったです。)
高知についたのは20時頃だったと思います。あたりは当然真っ暗。駅前から路面電車に乗り換えるルートでしたが、東京と違い地方は路面電車の路線が複数あるとは知らず、キャリーバッグを持ちながら迷子に。誰かに聞こうにも人通りもあまりなく困っていたら、ママチャリに乗っていたおば様が止まってくれて、乗るべき電車を教えてくれました。2人で孤独を感じていたので、この暖かさは深く胸に沁みました。
おば様のお陰で目的の駅に行き着くことができ、問題なくホテルにもチェックインできました。この時のホテルは狭めのビジネスホテル(高知サンライズホテル。ツインの部屋。)でしたが、目の前に「ひろめ市場」、近隣にはコンビニ、路面電車の駅からホテルまでの道中にも魅力的なお店も見つかり、食事には困りませんでした。
夜も遅くお店の営業時間が心配だったことと、道中で見つけたビールのお店が2人とも気になっていたので、少し歩いて軽めの夕食をいただきに行きました。焼き物が多めで、塩気大好きな私達はビールもたらふく飲めて大満足。(お気づきかもしれませんが、私とMは学生時代からいつも呑んでます。)店舗をもう一度探そうとGoogleMAPを見たのですが、残念ながら見つけることができませんでした…。
帰りに遠目からライトアップされた高知城を見上げに行きました。いまや高知城といえばチームラボが大々的にライトアップイベントを開催していますが(チームラボ 高知城 光の祭)、当時はこの程度の控えめなライトアップでした。ですが、周りに明るい建物が一切なかったため、遠目でもお城の場所がすぐに見つけられました。
その後、ホテルに戻る前に近くのコンビニで、当時限定パッケージだった、”水樹奈々さんがプリントされたCalbeeのポテチ“をGET。少々口さみしく、寝る前に1袋開けてしまいました。ポテリッチの絶品うま塩味が好きだったんですけどね…復活してほしい…。
▪️2日目
ペーパードライバーのくせに旅先で車をレンタル
翌日は朝早くから高知を出発。約3時間ほど電車に乗って、香川県で一度乗り換えた上で愛媛県入り。まずは新居浜駅に降り立ち、レンタカー屋さんへ。車の免許を取ってからまともに運転するのが初めての日ではあったものの、行きたい場所は車のほうが何かと便利だったので、意を決してドライブに挑戦しました。
まず向かったのは道の駅「マイントピア別子」。実はこの地には別子銅山という銅採掘場がかつてあり、その跡地が現在、テーマパークとして開放されています。本館はかつて「 端出場(はでば)」だった建物を移築したものとのこと。そのためこのエリアは「端出場ゾーン」と呼ばれています。なお、後ほど登場しますが、さらに山道を進んだ先に「東雲(とうなる)ゾーン」があり、そのエリアが「東洋のマチュピチュ」と呼ばれているスポットとなります。
本館には、お土産コーナーやカフェ、ここでしか乗れない鉱山観光列車や名産のいよかんを使用したソフトクリームもあり、なかなか楽しい施設なんです。当時、列車のアナウンスを水樹奈々さんが担当することになったということで、それも楽しみに訪れました。ちなみに水樹奈々さんは「新居浜ふるさと観光大使」も務められています。
電車好きなら一度は乗っておきたい鉱山観光列車
出発駅は本館横の「開運駅」です。列車が通るポイントにもここにしかない重要な登録有形文化財があります。なかでも、赤い色が眩い橋「端出場鉄橋」は、国内の現存数が極めて少ない造りの橋で学術的にも大変貴重なのだそう。なお、ドイツ製とのことです。
文化財や四季の彩りが美しい車窓を眺めているとあっという間に折り返しの「幸運駅」に到着。降りたところに売店があり、ここでいよかんソフトが食べられます(乳使用です。私は一口だけ味見しました)。ちょっとした渓谷ような場所を横目に散策しつつ、「観光坑道(遊学パーク体験ゾーン)」へ。
こちらには採掘場の様子を再現した展示や実際に移動に使っていたという索道ゴンドラ乗車体験( 小学生以上、一人乗り)、巨石持ち上げ体験(ぜんぜん重たくないです)、仲持ち体験(当時背負っていた銅の重さを体験できる)など、子供も大人も楽しめるものが揃い、なかなか有意義な楽しみが詰まっています。ただし、観光坑道の入口となる展示ゾーンは薄暗いので足元に注意を。ちなみに余談ですが、霊感が強い方は”視る”可能性ありです。(私は視ました。後日、新居浜出身の方にこの話をしたら、この一帯は出現事例が割とあるそうで、視たという話はそう珍しくはないそうです。)
体験をまんべんなく楽しみ、列車で本館に戻ったら、少しお腹が空いたのでカフェで軽食を。私は視たショックで少々気が張ってしまっていたので、早めに移動開始。車に戻ってさらに上のエリアとなる「東雲ゾーン」へ。
難易度の高い道に苦戦。助けていただきながらなんとか到着
この道中が運転初心者にはとてもきつかった!道が車1台分の幅しかなく、対向車が来たらすれ違いができるスペースまでバックしなければならなかったのです。何回かは成功したものの、実は2回ほど運転を助けていただきました。1回は地元のお姉さん(後ろの車を運転していた)と1回は対向で来たマイントピア別子のシャトルバスの運転手さん!この方は凄腕で、私側(運転席側)の窓を全開にさせ、窓の外からハンドルを操作してくれてうまくバスが抜けられる場所まで移動補助をしてくださいました。「初心者は車でここまで来ちゃだめだよ〜」と怒られはしましたが、あのおじいちゃん本当にすごかったなぁ〜さすがだなぁ〜と今でも忘れられないドライバーさんでした…。
そんなこんなをしながらなんとか「東雲ゾーン」に到着。ここが「東洋のマチュピチュ」という異名で知られており、幻想的すぎるスチームパンクな世界観が最強にカッコイイスポット。水樹奈々さんもミュージックビデオの撮影地に利用しており、映像を見るだけでもこのスポットがいかに、国内で他に類を見ない異世界さを放っているかは感じていただけるかと思います。秋に行くと少し霧がかった感じの風景になるのでより雰囲気が出ますよ。
参考動画:水樹奈々『禁断のレジスタンス』MUSIC CLIP(Full Ver.)
これでもかというほどにたくさん撮影をしました。どうしてこの画角?という感じですが(階段以外)、上記に挟んだ水樹奈々さんのミュージックビデオと照らし合わせながら見ていただくと納得感が増すと思います(これが聖地巡礼というものです)。
スリリングな運転を終えたら、電車で道後温泉へ♪
マイントピア別子を楽しんだら車を返却し、また電車の旅へ。この日最後に訪れたのは道後温泉本館。言わずと知れた名所すぎるので多くは語りませんが、湯船は想像よりも狭く深く、そして湯が熱かったのを覚えています。
湯上がりには急な階段を登り上の階へ。登りきると畳の間があり、お茶などをいただきながらくつろげるんですよ。なお館内ではお風呂場で利用できる「みかん石けん」が販売されていますよ。みかんの香りがするのでお土産にもおすすめですが、普通の石鹸なので肌が弱い方にはキツイかもしれません。
エモさ満載の松山城周辺
翌日は松山城へ。今回利用していた宿は全て”素泊まり”でしたので、朝食スポットも毎度探していました。この日は、道中である「大街道」にある喫茶「赤煉瓦」に入ってみました。
店内には年代物の看板が沢山飾られていて非常にエモい…!店内音楽も古いレコードなので、タイムスリップしたかのようなひと時が過ごせます。
モーニングではパンやたまごのプレートをいただけますが、日中はお抹茶とお茶菓子のセットもあります。ゆったり過ごしたいならこのお店は穴場。なお、ランチタイムは近隣の会社の方で賑わいます。
ちなみにこの通りには「えひめ愛顔の観光物産館」があり、有名な”みかんジュースの出る蛇口“はこちらにもあります。各種お土産もここでゲットできます。2023年に再訪した際、愛媛のゆるキャラ「みきゃん」の冷感パンツを見つけ購入。試しに私の彼に使用していただきましたが、涼しくて気に入っているようです。
さて、話は戻り。食事を終え松山城へ。城は高台の上にあるので、まずはロープウェイに乗車しますが、これがまた面白い!ロープウェイといえば複数人で乗るタイプを思い浮かべるかもしれませんが、こちらはスキー場のリフトのように、一人ずつ乗るスタイル。すでにアトラクション感満載でテンションが上がります。
上に登ると、天気が悪かったせいですごい霧。城の中は湿気がすごくてズンとした空気。こちらでは甲冑の試着体験をセルフでしたのですが、湿気を吸ってしまって甲冑が非常に重たいし、水気が手にとってわかるので少し気持ち悪さがありました。でも着てみたら楽しかったです。
甲冑写真を撮って満足したら、飛行機の時間が差し迫っていたので急いで外界(笑)へ降りて、路面電車とタクシーを乗り継ぎ空港へ。あまりにギリギリだったので私は路面電車の中でパニック→精神的に気持ちが悪いという状態になってしまい、帰りの機内で食べようと買っておいた鯛バーガーもぜんぜん食べられず。ちょっと悲しい旅の終わりでした。
まだ終わらない。超最新・追加情報!
…とまぁ、ここまでは10年前の話です。
実は愛媛には今年(2023年)も行きましたので、追記で愛媛の見どころを紹介させていただきます!
「伊予灘」って知ってる?
そもそも、愛媛は瀬戸内・四国に面している側と、九州に面している伊予灘側の大きく分けて2エリアがあるのですが、ここまでに紹介してきたものはほぼ前者側にあるスポットです。そして、これから紹介するのは後者側。
ちなみに、前者エリアと後者エリアでは、愛媛の名物・鯛めしの提供スタイルが違っているんです。前者は”炊き込みごはん”のように食べますが、後者はお刺身と薬味をご飯に載せ出汁をかけた”お茶漬け”の形で食べる。好みが別れますが、私は活きの良い鯛を噛み切れない(ムッチムチで歯がぜんぜん入っていかない弾力)ため、食べやすさの面で炊き込みご飯スタイルのほうが好きでした。
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」
まず伊予灘方面に向かうのに使う足は観光列車「伊予灘ものがたり」です。JR四国が運行するこの列車は、移動しながら県内の四季折々の絶景を楽しめるほか、みかんをモチーフにした高級感あふれる車内でゆったり移動できるのが素晴らしい電車。コースは4種類ありますが、伊予灘方面なら「八幡浜編」に乗車するのがおすすめです。
この列車のもう一つの特徴は”地域との暖かい繋がり“。沿線にお住まいの方が電車の到着や出発、通り過ぎる瞬間に、手作りの旗やモチーフなどでお出迎えしてくださるんです!JR四国の方によると、住民の方が自ら始められたことなのだそう。
また、車内でいただけるお料理でも地域との繋がりを感じられるようになっているんです。なんとメニューは、沿線で運営されている有名なレストランと提携して作られたオリジナル。なので乗車するコースによってもメニューが違っているんですよ。
八幡浜編では「瀬戸内風仏蘭西料理レストラン門田」 の「伊予灘フレンチ〜門田ミニコース」をいただけます。(事前予約制、5500円。アレルギー対応食の用意はありませんが、原材料の確認は可能です。季節によってメニュー変わるため紹介内容は一例です。)
お料理が入っている器にもこだわりが。実は、愛媛の名産・砥部焼(とべやき)を使用しているんです。柔らかい色の出方が印象的な砥部焼はフレンチの繊細な味わいを引き立ててくれてより美味しさを感じました。車窓に流れる絶景とともに頬張れば、美味しさもひとしお♡また、オプションで車内限定のカクテルも注文できるので、せっかく乗ったならご賞味いただきたいドリンクです。
食事が一段落した頃、電車は「下灘駅」に停車。下灘駅は広大な海をバックに撮影できる絶景スポットとして大人気の場所。この壮観な景色と赤い電車とのコラボレーションは最高に美しかった!車掌さんも立ってくださり特別感マシマシ♪撮り鉄が唸る一大フォトスポット「下灘駅」。愛媛に来たなら一度は訪れるべし!!!
知られざる魅力の潜むまち・大洲
「伊予灘ものがたり」を堪能したなら、大洲(おおず)にも足を伸ばしていただきたいところ。大洲は”伊予の小京都“と呼ばれ、古い町並みが今でも残っている稀有なエリアなんです。さながら古い日本映画の世界に飛び込んだかのような町。静かな生活の空気が流れていて、穏やかさと背筋をシャキンとしたくなるような緊張感がバランスよく共存しているようなスポットでした。
またこのエリアには、古い家屋群や蔵などを借上げ、原状回復可能な範囲のリノベーションを施した分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 大州 城下町」(ニッポニアホテル おおずじょうかまち)があります。町のなかにホテルのお部屋や施設が点在している形式なので、時には施設間・お部屋間の移動に10分ほど要することもありますが、別荘に泊まりに来たかのような非日常感を味わえるのが面白いホテルなんですよ。
また、このホテルの特徴的なところは、同じ間取りのお部屋が全く無いところ。家屋や蔵を活かした構造になっているため、あるお部屋には縁側があり、あるお部屋には井戸が、別のお部屋には箱庭があるといった様子。さらに、蔵を利用したお部屋では水回りの配管や仕切り壁を蔵自体の壁に影響が出ないよう工夫した結果、部屋の中央に水回りをまとめガラスで囲うという仕様に。これを大胆と思うか、スタイリッシュと思うかは、皆様の感覚にお任せ…^^。
さて、大洲には観光の玄人がたどり着くような観光名所が点在しています。なかでもまずご紹介したいのは肱川(ひじかわ)でのアクティビティ。基本的には穏やかな川なので、カヌー体験なども魅力的ですが、もしNIPPONIA HOTELに宿泊したなら、「おおず城下のお船めぐり」がおすすめ。京都の嵐山よりも体感10倍くらいはのんびりできるはず(個人の感想)。 船頭さんの腕が良くぜんぜん揺れないのも高ポイント。ちなみに肱川は高校総体が愛媛で開催された際のヨット競技会場でしたが、若い船頭さんの中には現在もヨットの選手として活動されている方もいらっしゃいました。
なお、肱川は初冬にも絶景「 肱川あらし(おろし)」が見られるスポットとして知られています。これは、大洲盆地で発生した霧が肱川に流れ込み、冷たい空気を伴った白い霧の強風が河口に吹き下ろす現象のことで世界的に珍しい自然現象なのだとか。
大洲にある歴史的レアスポット:大洲城、臥龍山荘
そんな肱川から見上げると見える歴史的スポットが2箇所あります。
一つは大洲城。建設当時を状態を知ることができる資料が残されていたことから2004年9月に木造の天守を再建。木造4階建て、高さ19.15mの天守は戦後に復元された木造天守の中では一番の高さを誇るのだとか。内部の階段は松本城や善光寺山門内部を彷彿とさせる急角度なので、スカートで行くことはまずおすすめしません…。また、滑りやすい靴下は危ないので避けた方が良いです。両手を使って上り下りするため荷物も最小限にするのがベストです!
大洲城は肱川からだけでなく、「伊予灘ものがたり」の車窓からもご覧いただけるので、壮観な姿はぜひ刮目いただきたいです。
ちなみに、100万円を出せるならこの天守を貸し切りにして宿泊できる「キャッスルステイプラン」を。NIPPONIA HOTELが提供しているそうです。聞くところ、海外の富豪が特別な日のサプライズなどで利用したりするとのこと。このプランには家臣たちのお出迎えもセットになっており、さながら大河ドラマの体験ができるとか、できないとか。。
話を戻しまして、肱川から見上げられるもう1つのスポットは「臥龍山荘」(がりゅうさんそう)。国指定の重要文化財であり、知る人ぞ知る”月見スポット“でもあります。
川の空中にせり出すように建てられているのがお月見のメインスポットとなる「不老庵」。数寄屋造りの建物です。庵そのものが船に見立ててられて作られているそうで、天井には竹網代一枚張りが施されており、船底の形のような形にしてあるのが特徴。
一見すると暗い印象の場所ですが、対岸にある冨士山右端から月が昇ると、天井に反射して部屋を明るくするという趣きに富んだ構造をしているそう。ただ月を見るだけでなく空間全体で月に包まれる体験ができるのは、他にはない見どころです。
大洲はお食事も豪華
では、観光情報を一通り抑えたところで食事情報を一つ。ご紹介するのは「大洲炉端 油屋」。中央にある大きな囲炉裏囲むように席が並ぶ天井の高いお店です。なんといっても、焼き立ての油揚げを目の前からサーブしていただけるのがインパクト大!油揚げは外はカリカリ中はふわふわで美味しかったです。
夜のお食事はアラカルトでもOKですし、価格帯を選んでおまかせで組み合わせていただくことも可能( 2000、3000、4000、5000円。+外税)。お刺し身も焼き物もどれも美味しいので、アレっ子はアレルゲンを伝えておまかせ組んでいただくのが楽かもしれません。ちなみに私はおそらく3000または4000円おまかせをいただきました(予約自体もおまかせしてしまったので金額が不明)。驚くほどの量が出てきてぜんぜん食べきれませんでした…。ですが、どのお料理も大満足の美味しさでした!(お残ししてしまってすごく悔しかったなぁ…最後の鯛めしが惜しくてたまらなかったです…。)
愛媛だけでも見どころがありすぎる四国
いかがでしたでしょうか?盛りだくさんのご紹介になってしまいましたが、これでも記事の長さの関係で紹介を諦めたスポットもたくさんあります…。ですので、気になった方は愛媛の行くべきスポットを是非調べてみてくださいね!また、もし四国旅行にご興味がございます方は、四国に詳しいスタッフがAllecolleには私以外にもおりますので、コメントなどいただけたら嬉しく思います!
また、今回はおすすめのエリア3選という形でご紹介をさせていただきましたが、東京・大阪・京都・名古屋・福岡・新潟・仙台など、全国の大都市ももちろん訪れているので、またご希望がありましたら書かせていただきます。ぜひコメントをお寄せくださいませ。
>追伸
髪の毛が長かったのが大学生時代(22歳、2014年)。髪の毛が短くなっているのが現在(30歳、2023年)。
Special Thanks:JR四国<四国旅客鉄道株式会社>「伊予灘ものがたり」ツアーチームのみなさま
ライター&フォトグラファー&アレルギー情報を発信している人。1992年生まれの申年天秤座。猫アレルギー(クラス6)なのに、実家で猫を飼っているクレイジーマン。ツレもアレルギーっ子だが、タイプが違う。
新卒の頃から都内のホテルスタジオにてフォトグラファーの下積みをしていたが、上層部から遠回しに「(アトピーの)見た目が悪い。隠せ。」と言われたり、お客様のお子様から「お姉さんはなんで胸のところがブツブツなの?」と聞かれたり…。ストレスでアレルギー&アトピー症状がブースト→2年10か月で夢やぶれ、転職。企業で広報活動などを担当しつつ、インハウスカメラマンとして微妙に活動。コロナが流行りかけの頃に「やっぱりカメラをちゃんと仕事にしたい」と思い、再び転職。旅行系webメディアに勤めつつ、培ったライティング・取材力をアレルギーに悩む多くの方々のために使いたいと思い、「アレルギーっ子の旅する情報局CAT」、Allecolle編集部にジョイン。SNSでも発信中(Instagaram:@redvegpes)。あ、中重度のアトピーでしたが、「デュピクセント」という高額注射に出会い超軽度になりました。詳しく知りたい方はInstagaramのDMまでご連絡ください。