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植物性チーズのパイオニア「Violife」が提案する「食べるサス活プロジェクト」の発表会に行ってきた!

by Allecolle編集部

みなさん、6月5日(月)が「環境の日」というのはご存知でしょうか?先日、この日に合わせて、株式会社J-オイルミルズが、アップフィールド社(オランダ)とともに展開するプラントベースフード(Plant Based Foods 以下PBF)の世界的ブランド「Violife(ビオライフ)」シリーズを利用した「食べるサス活」プロジェクトを立ち上げ、その記者発表会が赤坂インターシティコンファレンスにて開催されました。

「食べるサス活」プロジェクトとは

by J-オイルミルズ:「食べるサス活」プロジェクト

「食べるサス活」プロジェクトとは「定期的に動物性の食生活を植物性に切り替えて、カラダにも環境にもサステナブルな食生活」を目指したプロジェクト。Violifeを通じ、環境に優しい植物性の食生活を促しつつ、健康と持続可能性を重視することがこのプロジェクトの目的の一つです。

発表会ではこのプロジェクトを始動する背景や必要性を伝えるため、株式会社J-オイルミルズ 専務執行役員 スペシャリティフード事業本部長 大髙寛氏のほか、「食べるサス活サポーター」として参画中の、PBFに関心のある医師・モデル・パティシエ・シェフ計5名が登壇。腸内環境・健康にまつわるプレゼンテーションや、”PBF食がある生活”についてのトークが繰り広げられました。

PBF普及に意欲:J-オイルミルズ・大髙氏

by Allecolle編集部

冒頭では、J-オイルミルズの大髙氏による、PBF事業の新しい取り組みについての説明がされました。

同社は「Joy for Life® -食で未来によろこびを-」を企業理念体系に掲げており、「食べるサス活」プロジェクトを立ち上げ、サステナブルな食生活を提唱すること、PBF食の普及に努める意向を示されました。

by Allecolle編集部

同社も加盟している「Plant based lifestyle lab(プラント ベースド ライフスタイル ラボ) 」の調査によると、PBFの認知度はまだ40%であり、喫食経験者は11%と低いことが判明。「メーカーはPBFのイメージアップと普及活動に力を注ぐ必要がある」と述べた一方で、PBFを取り入れた人々は健康効果を実感し、需要も年々増加していることも示されました。

J-オイルミルズはPBF商品の充実を図り、社会貢献にも取り組んでいく旨を表した上で、持続可能な食生活を提案することでより多くの人々にPBFの利点を伝え、健康と環境に貢献する目標を追求していくと話されました。

*Violifeについて

by J-オイルミルズ:食べるサス活プロジェクト

ギリシャのアリビア社が1990年に設立した植物性チーズ*¹ブランド「Violife」。現在50カ国で販売され、PBF先進国ではトップブランド。ココナッツオイルを使用し、乳製品のチーズに近い味と質感を提供するViolifeは、特定原材料等28品目のアレルギー物質を含まず、卵・乳アレルギーなど動物性のアレルゲンを持つ方々にも適しています。また、昨年4月にスイス・環境コンサルティングのQuantis社が実施したLCA*²の評価では、同社が日本国内で販売していたViolife植物性チーズ4製品は、CO₂排出量が日本国内で販売されている乳製品のチーズ*³の30%以下に、土地占有面積も25%以下に抑えられていることが示されています。*⁴

注)
*1:乳製品のチーズではありません。
*2 LCA:生産から廃棄までの製品ライフサイクルにおける環境負荷を定量的に評価する方法。
*3 日本国内で販売されている乳製品チーズ:輸入品(86%)はヨーロッパ、米国、オーストラリア、ニュージーランド産の代表データを、国産品(14%)は代替としてニュージーランド産の代表データを使用しています。
*4 2022年4月時点の調査結果です。現在の製品ラインナップとは異なります。

「食べるサス活」を通して守る腸内環境:京都府立医科大学大学院医学研究科教授・内藤裕二先生

by Allecolle編集部

内藤教授より発表されたのは、腸の健康と植物性を中心とした生活の関係性・将来性について。現代、腸の健康と地球の健康を考える時代が訪れていると切り出し、腸はさまざまな要因によって老化し健康問題につながる可能性があると紹介した上で、「ガットフレイル」という概念を提唱。胃腸を中心にしたウェルビーイングに努める必要性を強調しました。

また、内藤氏は丹後地域の方々腸内細菌を含めた研究を通じて、丹後地域の人々が健康で長寿である原因を探求していると述べました。その他、最近のデータからは、フレイルと日本食スコアの相関が明らかになっており、フレイルが進行する人々の日本食スコアは低く、日本食の摂取がフレイル予防に役立つことが示されたと発表しました。

by Allecolle編集部

また後半には、伝統的な日本食や全粒穀物、食物繊維の摂取が健康的な腸を維持する上で重要であり、赤い肉や砂糖、塩分の摂りすぎは腸内環境に悪影響を及ぼすことも判明していると述べ、現代においては、持続可能で健康的な食生活について真剣に考える必要があると説明。

腸の健康改善や予防に関する研究はまだ進行中ではあるものの、持続可能な食事習慣の重要性を認識し、腸の健康を保つために行動することが大切と投げかけました。

栄養過剰な栄養失調に陥っている現代人に必要な「食べるサス活」:イシハラクリニック副院長・石原新菜先生

by Allecolle編集部

近年、栄養失調に悩む現代人にとって、食べるサス活(持続可能な食生活)がますます重要なテーマとなっていると切り出した、石原氏。食事の内容が変化し、肥満や生活習慣病が若年化している背景に触れ、バランスの取れた食事や栄養素の摂取、腸内環境の改善が必要である点に言及。このため、まずは食事内容の見直しや植物性の食事へのシフトが健康と環境に良い影響を与えると述べました。

食事内容の見直しについて、血液の”ドロドロ”化や動脈硬化などの病気のリスクを軽減するために非常に有効であり、ある研究によれば肉の摂り過ぎは糖尿病のリスクを高めることが示されているとのこと。

by Allecolle編集部

後半では、Violifeがアレルギー物質を含まないチーズとして食物アレルギーの方にも適していることにも触れつつ、植物性の食事へのシフトは体と環境の両方に相乗効果があると説明。また、バランスの取れた食事と栄養素の摂取に意識を向けることが生活習慣病のリスクを軽減し、健康な体の維持に寄与するだけでなく環境問題にも貢献できると紹介。最後に、自分の体と地球のために、日々の食事にきをつけ、週に1回だけでも植物性の食生活を取り入れてみる日を設けてみることを勧めました

トークセッションに辻口シェフ、楠本シェフ、藤井サチ氏が登壇

by Allecolle編集部

トークセッションでは、世界的なパティシエ・ショコラティエの辻口博啓シェフ、ヴィーガンレストラン「菜道」の楠本勝三シェフ、そしてモデル・タレントとしても活躍中の藤井サチ氏が登壇しました。

<辻口シェフ プロフィール>

石川県の和菓子屋の長男として生まれ、若い頃から都内やフランスで修行。クープ・ド・モンドなどの世界的な料理コンクールで活躍し、3度の優勝経験を持つ実力派シェフです。辻口シェフは自身のブランドである「モンサンクレール」を展開。また、講演や著書の出版など幅広い活動も行っています。

<楠本シェフ プロフィール>

東京自由ヶ丘に位置するヴィーガンレストラン「菜道」のチーフシェフ。このレストランは”世界一のヴィーガンレストラン”の称号を与えられており、和食とフレンチの要素を融合させた独自の料理を提供しています。楠本シェフはハラール対応やフードダイバーシティにも取り組んでおり、国内外でその活動を広めています。また、東京観光大使としても任命され、東京の魅力を発信する役割も果たしています。

<藤井サチ氏 プロフィール>

藤井サチさんは2012年に「ミスセブンティーン」に選ばれ、モデルとしてデビュー。その後、ファッション誌「ViVi」にて専属モデルとして活躍し、テレビ番組やニュース・情報番組でのコメンテーターとしても知られています。食育インストラクターの資格を持ち、食や健康に関する知識も豊富。また個人として環境問題や持続可能なライフスタイルにも高い関心を持ち、幅広い活動を展開されています。

PBFに関して感じていること

 by Allecolle編集部

辻口シェフは楠本シェフの料理を通してプラントベースの食事の健康効果を実感したと述べ、PBFの可能性を意欲的に説明しました。また、カカオ農園のあるペルーを訪れた際、プラスティックが環境に与える影響についての意識の差を痛感した体験談を紹介し、環境問題についての意識の持ち方とプラントベースフード(PBF)の重要性を再確認したと話しました。

by Allecolle編集部

楠本シェフは自身のレストランでヴィーガン料理を提供し、美味しさを通じて環境負荷の低い食生活を広める活動を展開していると述べ、環境に配慮しながらも妥協をせずに素材の持つ旨味を引き出すことに成功しているとコメントしました。

by Allecolle編集部

藤井氏は職業柄、自身のファッションや食事に関わる立場であることから、環境に配慮した選択を取り入れていると言及。また、環境問題に高い関心を持っていることも述べました。

プロジェクトに合わせて開発!オリジナルメニューが揃った「食べるサス活プレート」

by Allecolle編集部

辻口シェフ、楠本シェフは本プロジェクトの発表に合わせ、新しくオリジナルメニューを開発。発表会では、藤井サチ氏と参加者の元に試食「食べるサス活プレート」が配られ、新メニューのこだわりポイントなどの説明を受けながら味わいました。

◾️プラントベース チーズカツカレー(by 楠本シェフ)

by Allecolle編集部

楠本シェフは「植物性の料理は味が薄くなる」という課題を指摘しつつ、Violifeのスライスチェダータイプをプラントベースカツに挟み込みボリューム感を演出した「プラントベース チーズカツカレー」を紹介しました。

by Allecolle編集部

カツは通常のトンカツに比べカロリーが1/5以下になっている点がヘルシー。また、カレーソースにはViolifeのモッツァレラタイプを溶かし込み、コクを引き出しています。さらにチェダータイプのViolifeをチーズソースとしてトッピング。深みのある一品に仕上げられていました。

by Allecolle編集部

藤井氏はこれを試食すると、美味しさとコクに驚き「食べる手が止まらない!」とコメント。我々も実際に食べてみると、植物性とは思えない満足感があり、Violifeのチーズがアクセントとなって、カレーとプラントベースカツの美味しさを引き立てていました。植物性チーズに親しみのない方でも簡単に置き換えられ、納得できる味かと思われました。

※アレルゲン:小麦、ごま、大豆、りんご

*商品の提供開始日

ヴィーガンレストラン「菜道」にて、2023年8月14日(月)~26日(土)の期間限定提供。

◾️レジェルテ (by 辻口シェフ)

by Allecolle編集部

藤井氏のように、可憐でエレガントな印象を持ちながら、少しエアリーな感じをイメージしつつ作られたというプチガトー・『レジェルテ』。ヴァローナ社のヴィーガンミルクチョコレート「アマティカ」使用。コーヒーとカカオ、バナナ、パッションフルーツを使った濃厚なクリームを採用、また、植物性のココナッツオイルを巧みに使用し、絶妙な食感を追求したとのこと。

特にカカオとバナナは相性抜群だと語る辻口シェフ。「カカオはバナナの日陰で育つので、組み合わせが絶妙なんです。さらに、少しのパッションフルーツの香りを加えることで、より一層の存在感を演出した」と説明。

by Allecolle編集部

実際に試食をした感想は、「大人のスイーツ」という印象。表面の、つるりと凛とした姿とは裏腹に、フォークを入れるとふんわりと解けていくクリームの感触はまさに女性の柔らかさを彷彿とさせられました。口に入れると、ほんのり洋酒の香りやパッションフルーツのフルーティーさ、土台部分のコーヒーの風味とザクザクという歯応えが面白く、食べきってしまうのがもったいなく感じるスイーツでした。

※特定原材料等28品目:小麦、大豆、バナナ。
※その他ラム酒の使用あり。
(原材料の変更予定あり。取材時は豆乳使用でしたが、変更後は豆乳不使用となります。変更時期等、詳しくは店舗までお問い合わせください。)

◾️クリーミィビオサンド(by 辻口シェフ)

by Allecolle編集部

「JOYL PBバター」を使用したクリーミィビオサンドは、植物性でありながら美味しく食べられ、かつ、胃もたれしないのが特徴。サブレ部分にはブラウンシュガーとフランス小麦、クリームにはレモンやライムの皮と果汁、セミドライのあまおういちごが加えられ、一口でさまざまな食感を味わえる一品となっています。

by Allecolle編集部

藤井氏は生地とクリームの組み合わせやいちごの香りを絶賛!シェフは藤井氏に絶賛していただいたことを喜ばれていました。

口当たりの軽いクリームとサクサクしたサブレが心地よい食感で、Allecolle編集部もうっとり。「一つじゃ足りない!もっと食べたい!」と思わされた一品でした。

※特定原材料等28品目:小麦、大豆、アーモンド

◾️プラントベースWチーズクッキー(by 辻口シェフ)

by Allecolle編集部

国産小麦、全粒粉、甜菜糖などのミネラル豊富な素材に、隠し味として酒粕と昆布パウダーなどを使用。Violifeのモッツァレラタイプ&チェダータイプをふんだんに加えつつ、植物生まれのクリーミィJOYL PBバターも使用した豪華なパイ風食感のチーズクッキー。

辻口シェフは素材の力とViolifeの魅力を改めて紹介し、藤井氏はチーズの香りやバランス感を好評しました。

by Allecolle編集部

我々も試食したところ、甘さ控えめでお酒のアテにも合いそうな、大人でも満足できる味わいだと感じました。小腹が空いた時にもぴったりかもしれません。

※特定原材料等28品目:小麦、アーモンド

*商品の提供開始日

レジェルテ:モンサンクレールにて販売中。

クリーミービオサンド、プラントベース W チーズクッキー:辻口シェフの公式Instagram等で発表予定。

藤井サチ氏によるトークショー

by Allecolle編集部

3名によるトークショーに続き、藤井氏単独でのトークショーも開催されました。

冒頭で藤井氏は、食事や運動などに気を遣う時間を大切にしており、植物性を摂る食生活に興味があるとコメント。特に食事においてはすでにいくつかのルールを実践しており、なかでもミネラルやビタミンを食材から摂取することには注力していると述べました。また、重要視する一方で、「厳格なルールに固執しすぎず、柔軟な考え方を持ちつつ持続可能な習慣を築くこと」「ストレスを抱えることなく、食事を楽しむこと」を大切にしていると話しました。

by Allecolle編集部

話題は藤井氏の食生活の話に。朝食では、ビタミンとミネラルが豊富なものを重視したいため、豆乳ヨーグルト、アボカドトースト、納豆ご飯など、和洋問わずバランスの取れた食事を摂っているとコメント。夕食では和食や定食を好んで食べている一方で、最近は自炊でヴィーガンタコライスにハマっているとのこと。

by Allecolle編集部

最後に藤井氏は「続けることと習慣化すること」を大切にしていると話し、毎日の習慣に取り入れやすい方法として、たとえば”お風呂上がりに3分だけストレッチすること””食べる回数を少しだけ増やしてみること”などを紹介しました。また、頑張りすぎず自然な形で続けること、セルフラブを意識して取り組むことがポイントだとも語りました。

食べるサス活サポーターが発表「食べるサス活宣言」

by Allecolle編集部

イベントでは最後に、サポーターたちが自身の目標や宣言を以下のように発表されました。

  1. 辻口シェフ:「サス活で100歳まで元気」
    サス活を通じて100歳までまず元気で生きることを目指していると語りました。
  2. 楠本シェフ:「植物性素材でも充分美味しい」
    「美味しい」という要素を大切に考え、植物性素材でも充分に美味しい料理を提供することに取り組んでいくと意気込みました。
  3. 石原先生:「週に1日は植物性の日を」
    現代人の食事が偏りがちであることに着目し、週に1日植物性の食事を取ることを提案。忙しい人々も取り組みやすく、徐々に増やしていくことで腸内環境の改善と健康維持を目指すことができると説明しました。
  4. 藤井氏:「セルフラブを極めていきたい」
    自分自身を大切にするためにサス活を行うことを宣言。身体に優しい食材を取り入れることが、自分への労りであり、それが周囲の環境への愛にも繋がると述べていました。
  5. 大髙執行役員:「食で未来によろこびを実現する」
    食べるサス活を広め、同社のビジョンである「食で未来によろこびを」を実現することを目指し、また、PBF及びViolifeを通じて、健康と環境への貢献を追求する姿勢を表しました。

今日から始められる「食べるサス活」実践で、心身にも環境にもプラスな生活を!

by Allecolle編集部

今回は、Violifeを通じて行う「食べるサス活」についての記者発表会の模様をご紹介しました。専門的な話も多かったものの、植物性の食べ物を選ぶことが心身に良い影響を与えるのはもちろん、環境にも良いと理解できる貴重な時間でした。

動物性不使用ということでViolifeを食卓に取り入れているアレルギーっ子家庭は多くいらっしゃると思いますが、アレルギーだから選んでいるという理由だけでなく、「様々な理由でプラスになることが多いんだ!」と感じながら食べてみていただけると良いのではないでしょうか。

◾️関連情報
6月は『環境月間』『植物生まれのチーズ*¹「Violife(ビオライフ)」で実現する「食べるサス活」プロジェクト始動!』記者発表会(PR TIMES) – https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000038494.html

※本情報は取材時点の内容です。最新情報については各店舗までご確認くださいませ。