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【知っていますか?】
小児喘息と受診のタイミングについて

※こちらの記事は(株)Smart119 提供となっております

千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明 氏)は、小児喘息のイラストレーションを、一般公開しました。気管支喘息は、年齢を問わずに多くの人が苦しんでいます。中でも、幼少期にある小児喘息は、2〜3歳で発症し、成人までに70%が快復しますが、それ以降も患う場合があります。お子さんには特に気をつけてほしい小児喘息について、救急集中治療医の見地から、親しみやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。

お子さんが、夜間から朝方にかけて「ゼイゼイ」や「ヒューヒュー」といった音(喘鳴:ぜんめい)を伴う呼吸をして、苦しむ様子が見受けられたら小児喘息を疑いましょう。日中は元気にしていても、就寝時間に症状が現れます。この症状は「気管支喘息」で、慢性的な気管支の炎症から気道が過敏となって、気道自体が狭くなることが要因です。発作として喘息や咳、呼吸困難などを誘発します。

原因は、ダニホコリ花粉タバコの煙などのアレルギー反応であるアトピー型と、風邪などのウイルス気候変化(気温や気圧がの低下)、またストレスによる非アトピー型に大別されます。小児喘息は前者で、住環境にあるアレルゲンを特定して取り除くことが必要です。気管支の炎症が続くと、気道が狭くなったままになってしまいます。慢性的な「喘息持ち」と言われる疾患となり、場合によっては呼吸困難から死に至る可能性があります。喘鳴があって、寝苦しさが見受けられ、声がけしても反応がない。顔色が悪く、唇が紫色になっている場合は、すぐに医療機関で受診をしてください。小児喘息の発作のため、すぐに鎮静化させなければなりません。受診後では、処方された気管支拡張薬を用います。吸入薬と貼付薬の2種があり、医師、薬剤師の指示に従ってください。貼付薬は、皮膚をとおして成分が患部へ浸透していきますので、効果が現れるまでに時間がかかります。

喘息治療の目標は、発作を全く起こさせないことです。家庭では、発症要因のアレルゲンを取り除くことと、処方された薬を正しく使用しましょう。小児喘息の70%は快復するというデータがありますが、成人後に慢性化しないように治すこと心掛けましょう。

詳細

【テーマ】
「知っていますか?小児喘息 概要、受診のタイミングとは」

【解説者】
中田孝明 氏
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

市立ひらかた病院 小児科部長
谷口昌志 氏

【監修協力】
新井久美子 氏(救急科専門医)
横山達郎 氏(麻酔科/集中治療科専門医)

気管支喘息とは

空気の通り道である気管支が狭くなり、呼吸が難しく喘息発作を繰り返し起こす病気です。特徴的な症状として、「ゼイゼイ」や「ヒューヒュー」という音が出る喘鳴があります。夜中や朝方に発作を起こすことが多いです。

原因とは

様々な要因が引き金となって、気道の炎症が悪化し、気管支喘息の発作が起きます。

ダニ、ホコリ、花粉などのアレルゲン

風邪などのウイルス

気候の変化(寒冷や気圧が低下するとき)

運動、ストレス

タバコの煙やペットの毛 など

知っておきたい知識

●喘息発作を放置しておくと気道変化が不可逆になり、「喘息持ち」になったり、場合によっては命を落とす可能性もあります

●家族に喘息持ちがいる、アレルギーの病気(アトピー性皮膚炎)を持っている、家族に喫煙者がいる場合も、気管支喘息のリスクがあります

発作が起こった時の対応

発作が起こったら病院へすぐ受診する、又はあらかじめ処方されている薬を使うのが最優先です!それ以外にも、

●吸入薬を温めたり、加湿をしましょう

●空気の入れ替えをしましょう

●貼付薬の気管支拡張薬は効果が出るまでに時間がかかります。発作を止めるのには向きません

●発作を止める薬を使用したら、様子を確認しましょう

こんな時はすぐ受診を

●声かけをしても反応がない

●鎖骨、肋骨、のど元がべこべこ凹んで呼吸している

●顔色が悪い、唇が紫色になっている

●薬が効いていない

●「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」となるような呼吸をしている

●眠れない

※参考資料
一般社団法人日本アレルギー学会 
小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2020

https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001241/4/pediatric_asthma.pdf

https://www.jsa-pr.jp/html/sickness.html#zensoku-syouni

株式会社Smart119について

株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療情報システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。

Allecolleポイント

喘息は誰でも知っているような有名な発作です。でも、実際に何が起こっているのか、予防や対応をどうすれば良いのか、それを明確にわかっている人たちはどれほどいるのでしょうか。多くの人が知っていてくれれば、子どもを苦しみから守ることができるかもしれません。知ってもらうためのツールとして、とても解りやすい優しい説明のこちらのイラストレーションを、使ってみませんか。間もなく訪れる入学シーズン、快適な学校生活を送るためにも、ぜひ。

※本記事のご紹介内容は、公開日時点の取り扱いラインナップです。最新情報については、メーカーの公式ホームページまたはお問い合わせにてご確認ください。