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Experiences / 体験談

幼稚園とはどう違う?入学前後に準備したこと。《小学校入学編》

子供の世界が広がる小学校時代。はじめの一歩。

こんにちは。ヨーコです。私には大学生の娘と高校卒業間近の息子がいますが、息子がアレルギー体質を持って生まれたのでAllecolleでお話しする内容は主に息子についての話になります。

今回は12年前の息子の小学校入学前後に準備したことや体験したことについてお話ししたいと思います。

まずは入学の際の流れ。我が家の場合。

大まかな流れではありますが時系列では下記のような流れでした。

病院で血液検査(年長秋9月)

就学前検診(年長秋10月)

入学式(4月上旬)

アレルギー面談(4月下旬。給食開始直前)

なかでも一番気になっていたアレルギー面談は、給食開始の前日だったと記憶しています。当時は『こんなに直前とは!』と驚きましたが、始まってしまえば特に問題はなく『焦ることはなかったな』と思いました。(何事も経験ですね。)

当時の小学校の状況

エピペンの使用方法についての画像
引用:消防機関における自己注射が可能なアドレナリン(エピネフリン)製剤の取り扱いに関する検討会より。
参考資料。

学校では、20人程のアレルギー面談を行う方がいましたが、一番重度だったのは息子。アナフィラキシーショックの経験がある児童は学校始まって以来とのことでした。

※当時の時代背景として、エピペンは息子が入学する2年前(2009年3月)に、救急救命士が本人や保護者に代わり使用可能になりました。2009年7月には、“居合わせた教職員が本人や保護者がエピペンを打てる状態ではない時であれば、その使用は【医療行為】にあたらず、医師法違反にはならない。”という旨の文言が2009年8月総務省消防庁発行の「消防機関における自己注射が可能なアドレナリン(エピネフリン)製剤の取り扱いに関する検討会」に記されています。

…とはいえ、まだまだエピペンという言葉すら浸透していない時代でした。

アレルギー面談の内容

アレルギー面談は、教頭、学年主任、担任、養護教諭、栄養士、調理員、私の7人で行い、次のようなことを話し合いました。

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現在の息子の状況を伝える。

→乳、卵、ピーナッツは完全除去。乳は接触でも症状が出る。乳でアナフィラキシーショックの経験があること。

誤食や接触で症状が出た時の対応と連絡の順番の確認。

喘息もあった為、発作が起きた時の対応。

エピペン、吸入器、薬の保管や扱いについて。

給食時の対応と除去食、弁当持参時の対応

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当時はエピペンの講習会に参加した先生はいなかったのですが、養護教諭の方が

「目の前で苦しんでいて、私がエピペンを打てば助かる命があるのなら、私は打ちたい。お母さん打ってもいいですか?」

と言ってくださいました。

思いがけない言葉に面談の場であるにも関わらず、私は涙してしまいました。本当に有り難く、『この学校なら大丈夫!』と思えました。

その後毎年、養護教諭と担任の先生はエピペンの講習会に参加してくださっていました。

<以下参考画像>

写真:話し合いの内容を教頭先生が書面に書き起こしてくれました。
写真:話し合いの内容を教頭先生が書面に書き起こしてくれました。

重度アレルギーだからこそ知ってもらいたい。

小学校へ入学する頃には、息子自身はアレルギーのことはしっかりと対応していました。性格的にも周りに伝えることを苦にしている様子もありませんでした。

その上で、毎年新学期の保護者懇談会では息子のアレルギーのことを話しました…

乳が特に重度で接触するだけでも症状が出るため、こぼれても掃除に参加することが出来ないこと

また仮にお子さんが牛乳をこぼして息子にかかり、症状が出たとしてもそれはお子さんのせいではないこと

…などを重点的に。

「ご迷惑をおかけしてすみません…」と言ったスタンスでいつも話していました。

幼稚園と決定的に違うこと。

小学校では、先生がいつも教室にいるわけではありません。先生が居ない時に症状が出るかもしれないのです。

そうなると、お友達の存在はとても大切です。もし症状が出て体調が悪そうな時、先生を呼びに行ってくれるかもしれない。薬を取る手伝いをしてくれるかもしれない。

それは、日頃から仲良くしていてアレルギーのことを知っていてくれるからこそだと思うのです。

素敵な友達との出会いを大切に。

小学校時代は6年という長い時間です。振り返ると様々なことがありました。

心配は尽きませんが、年齢に合わせて子供の世界を大事にして行くことも重要だったなと振り返ると思います。

経験は財産です。

息子は未だに重度のアレルギーがありますが、親からみても『上手に暮らしているな』と思います。

そして心強いのは、幼稚園、小学校からの友情が未だに続いていることです。息子が毎日楽しそうなのは友達のおかげだと思っています。

今回のお話は以上です。我が家の体験談が、ほんの少しでも参考になれば嬉しく思います。

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