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Experiences / 体験談,  ブログ

お正月の帰省ー完全除去じゃないからこそ潜む危険ー

こんにちは、アレっ子ママで発酵ソムリエの静香です。我が家の娘には卵アレルギーがあり、元々は少しでも食べればあっという間に蕁麻疹が出てしまうほどの酷さがありました。今回は、そんな娘を連れて帰省した年末年始に起きた「ヒヤリハット」の体験談をお伝えします。

お正月の帰省は義母頼み

by 静香

お正月に合わせて実家に帰省される方も多いのではないでしょうか。我が家も毎年大晦日の日から主人の実家に行き、「年越しそば」を食べて一緒に年越しをするのが恒例になっていました。

これは、完全除去の生活を送る中、医師の指導のもと負荷試験を行って少しずつ食べられる量が増えていき、天ぷらやパンなどまで可食範囲が広がってきた矢先の出来事

主人の実家は比較的我が家からも近く、普段から一緒に食事をする機会も多かったので、娘のアレルギーに関してはよく理解してくれていました。そんな背景もあり、年末年始の食事に関しても、確認は取りつつ基本的には義母におまかせしていました。こちらは特に事前用意はせず、当日のお手伝いだけなので本当に助かっていました。

油断大敵!慣れは怖い

by 静香

毎年恒例になってる大晦日の年越しそば。おそばに手作りのエビの天ぷらをのせるのが、義母のいつもの年越しそばでした。卵アレルギーの娘のために、毎年、卵を使わない天ぷらの作り方をインターネットで調べて作ってくださっていました。

しかし、娘が卵を食べれる量が増えたこともあり、また以前、外食店でうどんに卵を使用した小さな海老天が入っていても食べられていた状態を見ていたこともあり「天ぷらなら大丈夫」と思ったようで…。その年は私に相談なしで「卵使用の市販の天ぷら粉」を使おうとしていました…!

年末年始は病院も閉まっていますし、おせち料理で卵使用のものを食べる可能性もあるため、できれば控えられる物に関しては卵を控えたい、というのがその当時の私の気持ち。義母には「娘の分は卵なしで作っていただきたい」と説明することにしました。

伝え方も工夫して義母の気持ちも大切に

by 静香

年末年始という事もあり、(以前、一口・二口で大丈夫だったとしても)もし症状が出てしまったら病院が開いてなくて娘が危険な状態になってしまう可能性はゼロではないこと、とはいえ、せっかく少しは食べられる量が増えてきたので、食べられそうな「おせち料理」の選択肢を増やしてあげたいのだと、義母に伝えました。

せっかく用意しようとしてくださっているものをただ否定するのではなく『みんなが気持ちよく過ごせるようアレっ子のために協力をして欲しい』というお願いをするようにしました。

のびのび食べられてみんな幸せ

卵なしの天ぷらを用意していただいたことで、娘は大好きなエビの天ぷらを、量を気にせず思う存分食べられ、とても大喜びでした。翌日のおせち料理でも、伊達巻をほんの少し食べさせることもでき、娘の「食べたい」の気持ちに応えてあげることができました。

義母には急に変更いただいてしまい申し訳ない気持ちもありましたが、我慢して不安の中で過ごすより、安心して過ごせることが1 番だと思いました。

慣れてきた時こそ確認が必要

完全除去の時もアレルゲンの物が入らないように注意することは大変ですが、今回のエピソードのように、慣れてきた時だからこそ「これくらいは大丈夫」という油断がそれぞれに生まれてくるものです。一歩間違えると、気付かぬうちに食べ過ぎてしまい、症状が出てしまう危険性も潜んでいます。

今回の体験で、慣れてきていたとしても、「原材料の確認と食べる物に関しての最終確認は義母にする」という事をみんなで徹底することも大切だと、私自身も意識を新たにしました。

この記事を読んでくださってる方が「こんなパターンもあるんだなぁ」と頭の片隅にでも覚えておいていただきお役に立てれば幸いです。

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