初めてこのアイスの話をプレスリリースで拝見した時、私の脳内は理解が追いつきませんでした。
「植物性」で、「特定原材料など28品目も不使用(※3品中2品)」のアイスだなんて、可能なのか?
どうせ豆乳やナッツ(アーモンド)、オーツを使っていて、このプレスリリースは間違いでしょう?
と、大変失礼ながら、全く信じていませんでした。あまりに疑いすぎて、ご連絡をくださったPR会社の担当者に、使用ミルクについて電話確認を入れたほどです。
それほどまでに、前例を見ない新時代の”乳代替植物性ミルクの素”が使用されたアイスクリーム「エクリプスコ」。実は2024年3月12日より都内ファミリーマート(※)にて一部先行販売開始するんです!
これに先駆け、都内にて製品発表会&試食会が開催されました。今回は、皆様より一足早くこのアイスクリームを体験してきた編集部が、本商品の驚きポイントを3つにまとめてご紹介します◎
※…取扱により取扱いがない場合もあります。
【3/13追加情報】取扱店舗について
「eclipseco」の日本公式HPにて、取扱店舗検索ができるようになっています。3月13日現在、都内都心部の一部店舗及び川崎・横浜の数店舗での販売のようですので、お買い求め希望の方は、さきにお近くの店舗をお調べいただくことをおすすめします。(店舗一覧更新情報提供:Ayako(体験談ライター))
Point1:本当に、豆乳もナッツもオーツも不使用。独自開発の〇〇がすごい
この商品を開発・販売しているのは、カルフォルニア発の乳代替製品のプラットフォーム企業「Eclipse Foods(エクリプス・フーズ)」。この企業の共同創業者 兼 CEO Aylon Steinhart(エイロン・ステインハート)氏と、ミシュラン星付きレストランでのシェフ経験もある共同創業者 兼 CTO Thomas Bowman(トーマス・ボウマン)氏が創りあげたそうです。
「eclipseco(エクリプスコ)」の最大の特徴は『乳代替成分を、⼀つの植物(成分)に依存せず、複数の植物由来原料(キャッサバや廃棄予定のジャガイモなどを由来とするでんぷん)を組み合せて作った』という点。廃棄予定のものを原材料の一部に使用することで、サステナブルな商品でもある点も見逃せないポイントです。
by PR TIMES
もともと、BtoB向け(業務用)に提供予定のある「ecliseco powder(エクリプスコパウダー)」というプロダクトがあり、これをベースにアイスクリームの素(デザートベースパウダー)が製作→製品化したものが、今回、国内販売が開始される「eclipseco」なのだそう。
植物性アイスクリームで、我々がいままで親しんできた種類のミルクが本当に使用されていないのかが疑われるところではありますが、今回発売される3つのアイスクリームの原材料には、確かに、豆乳・アーモンド・オーツといった従来の植物性ミルクの記載はありません。また、完全植物性で、かつ、乳ももちろん使用していないので、日本の食品表示法に基づいた種類別の表記は「氷菓」。しかし、蓋を開けるとそこにあるのは、紛れもなく「アイスクリーム」という面白い矛盾。ぜひ、この新しい違和感を皆様にもご体感いただきたいです…!
Point2:乳糖不耐症のシェフが考案。乳の美味しさを科学的に分析→創り上げた”プラントベースミルク”の再現度が異次元すぎる
この商品の開発者の1人であるCTOのトーマス氏は、発表会にて、自身が「乳が大好きだったものの、乳糖不耐症を患ってしまったことで食せなくなってしまった」ことを明かしました。そんな体質の背景もあり、乳の味わいを表現すべく、成分を分析。複数の植物性でんぷんを組み合わせることで、乳ならではの口溶け・クリーミーさにたどり着いたのだとか。また、味わいだけでなく、乳と同等のたんぱく質を含有することにも成功。さらに、美味しさの反面、コレステロールやトランス脂肪酸が含まれない、ヘルシーな一面も魅力の一つです。
なお、商品のベースとなっている「エクリプスコパウダー」は現在、国内未発売。ですが、発表会では、この貴重なプラントベースミルクを使用したカフェラテも振る舞われました(写真右、記事掲載時点では非売品)。
表面の泡立ちや色味、テクスチャーなど、どこからどう見ても乳が入っているようにしか見えない…。私自身、乳・豆乳に食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)と判定できる疾患を抱えているため、症状が出てしまうと周囲にかなりのご迷惑をおかけすることになってしまうため、試飲の一口目はかなり緊張しました。
軽く口をつけると「あれ、乳の味じゃない?」と。でも「乳は入っていないと再三話されているし…」とまた一口。
実はかつて乳を寛解しており、中高生の頃は毎日牛乳を欠かさず飲んでいた私(成人してから乳アレルギーが再発&悪化)。乳の味わいについての記憶はまだ(多少ですが)鮮明に残っており、その記憶と比べながらいただきましたが、あまりにも『乳の入ったカフェラテ』に風味もテクスチャーも酷似していて、結局終始、おっかなびっくりしていました。
ちなみに、2杯目(アイスカフェラテパターン)もおすすめいただきましたが、美味しすぎて怖さも感じていた(良い意味です)ので、ご遠慮させていただきました。
Point3:アイスクリーム「eclipseco」の日本展開は3種類(2024年3月発売開始時点)
2024年3月12日(火)から、都内のファミリーマートにて一部先行販売される「eclipseco」(写真)。アメリカでも人気のフレーバーを3種厳選されたのだそうです。
・クッキー&バター:小麦使用(クッキー部分)
スコッチバターのような濃厚な甘さと口溶けが特徴。小麦のクッキーを含有しております。(そのため、この商品のみ特定原材料等28品目不使用ではありません。ミルク成分についてはエクリプスコパウダー由来の「デザートベースパウダー」を使用しています。)
・チョコレート:特定原材料等28品目不使用
疑う余地のない完璧な「チョコレートアイスクリーム」。クッキー&バター同様に至高の口溶けを楽しめます。乳使用のアイスクリームとの違いを強いて言えば、「eclipseco」の方が、よりみずみずしさを感じない濃厚なテクスチャーとなっているように感じました。
・マンゴーパッション:特定原材料等28品目不使用
今回発売される中で唯一のフルーツフレーバー。フルーツの味がするアイスでかつ「氷菓」となると、かき氷のようなものを連想しますが、「マンゴーパッション」も例に漏れず、しっかり『クリーミー』なアイスクリームです。口に入れた感覚や溶け方はまさに乳同等。後味が乳とは若干違うと感じるかもしれないです(個人差はあると思われます)。
注目せざる得ない新アイスクリーム「eclipseco」と、革命的プラントベースミルクの素「エクリプスコパウダー」の未来から目が離せない!
いかがでしたか?今回は2024年3月12日(火)から都内ファミリーマートで先行販売が開始される、日本初上陸の新・プラントベースアイスクリーム「eclipseco」の注目すべきポイントを3つご紹介しました。
文中にて触れた「エクリプスコパウダー」が、今後、日本の市販食品に活用されていく未来に期待を寄せつつ、このプロダクトが日本に根付く第一歩としてのステップであるアイスクリーム販売を、いち消費者として応援していきたいと思っています。
この記事を読んで、気になった!という方は、ぜひ(都内であれば)店頭で探してみていただければと思います。