アトピヨ合同会社(所在地:千葉県市川市、代表:赤穂 亮太郎 氏)は、アトピーを持つ方々を対象とした匿名の画像共有型アプリ「アトピヨ」内のコメント48,000件を集計し、「花粉」に関連するコメントを抽出し、その影響と対策について2024年3月24日(日)に調査しましたので、その結果をお知らせします。
調査内容
■「花粉」に関連するユーザーコメント調査
■調査日:2024年3月24日(日)
■調査対象:2019年1月から2023年12月までの過去5年間のアトピヨ内の投稿55,000件に含まれる投稿と返信のコメント計48,000件
■調査手法:「花粉」が含まれるコメントを抽出した上で、自然言語処理※1で分析し、その内容を調査
※1. ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析( https://textmining.userlocal.jp/ )
結果
アトピヨ内の花粉に関連するコメントは2月から急激に増え始め、3月から4月にピークを迎えます。そして、キーワードの出現パターンからは、花粉によってアトピーが悪化し(花粉症を併発する場合も)、顔を中心に痒みや湿疹が出て、通常のステロイドや保湿だけでなく、抗アレルギーの飲み薬を併用して対処していることが伺えます。
■花粉の影響に関するコメント
「花粉症って肌にも影響でてすごい厄介ですよね」
「腕と首と顔が痒くて悪化中」
「花粉で目の周りが真っ赤に腫れプツプツカユカユ」
「鎖骨のあたり、よく痒くなるけど、花粉の季節は特に😥😥」
「オデコが、ずっと痒くて赤くて毛も無くなりました」
■花粉の対策に関するコメント
「外から帰ったら手だけじゃなくて顔もまずはジャブジャブ洗う」
「花粉飛んでるので、外には一切干さない方が良いですよ」
「保湿すればある程度防げます。保湿は回数と量がものを言う気がします」
「抗アレルギー剤飲んでるからか、目がショボショボする程度で今年は落ち着いてますよ」
「花粉症も新薬打ってから全くよくなって今年は楽でした」
コメントの詳細はアプリ内で「花粉」で検索
考察
日本皮膚科学会と日本アレルギー学会作成の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」によれば、花粉については「スギ花粉に対するアレルギー性鼻炎を有している場合、スギ花粉の接触によりアトピー性皮膚炎を増悪させることがある」とあり、小児においても「スギ花粉飛散期にとくに顔を中心に皮疹が悪化することがある」とあります。
また、花粉の対策として「外出からの帰宅時には、家屋に入る前に衣類の花粉を払い落とす。帰宅後は速やかに洗顔する。花粉用眼鏡(ゴーグル)・マスク着用。抗ヒスタミン薬内服、点眼、点鼻など」と記載されています。
今回の調査では、アプリ内コメントから春の花粉によって、顔を中心に肌が露出している部分の痒みや赤みが増えること、アトピーに加えて花粉症を併発されている方もいることが分かりました。そして、外出前の保湿、外出後の洗顔、抗アレルギー剤の服用などで悪化を防ぐ工夫をしていることが伺えました。
今後の展望
アトピヨは、アトピー特有の皮膚症状・かゆみ・スキンケアを匿名で記録・共有できるアプリの特性を活かして、蓄積されたビッグデータの調査結果を発信していきます。そして、製薬会社・医療機関との連携をすすめることで、アトピーを発症し悩んでいる方々の早期回復のサポートをしていきます。
アトピヨとは
アトピヨは、アトピーを発症し悩んでいる方々の早期回復のサポートになることを目指し、文字だけでなく「画像」を投稿することで、アトピー特有の皮膚症状・かゆみ・スキンケアを匿名で記録・共有できる日本初のアプリです(2018年7月アトピヨ調べ。App Store・Google Playを調査)。2018年7月に元アトピー患者の赤穂 亮太郎がリリースした後、厚労省主催「第10回健康寿命をのばそう!アワード」厚生労働大臣賞をはじめ10の賞を獲得し、2024年3月現在では25,000ダウンロード、58,000枚の投稿画像がある日本最大級のアトピー患者向けアプリに成長しています。そして、現在アトピー性皮膚炎分野において、京都府立医科大学等7大学病院・施設の皮膚科医・アレルギー専門医等と共同でのビッグデータ解析や製薬会社と連携した疾患啓発を進めています。
代表・開発者プロフィール
赤穂 亮太郎 / Ryotaro AKO 氏
元アトピー。プログラマー。工学修士。公認会計士。アトピー、喘息、鼻炎という3つのアレルギー疾患の経験から、患者会でボランティア活動に従事。アトピーの方へのヒアリング、薬剤師である赤穂 晶子の見解、プログラマーの指導・監修を受け、自ら本アプリを開発。
主な受賞歴
■第10回健康寿命をのばそう!アワード 厚生労働大臣賞(主催:厚労省)
■異能vation 2020 ジェネレーションアワード 企業特別賞(主催:総務省)
■ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020 優秀賞・特別賞(主催:経産省)
Allecolleポイント
アトピーも花粉症も、痒くて辛くてたまらない症状ですが、その二つが相乗効果で悪化していくとは衝撃です。私もとにかく花粉を家に持ち込まない対策として、帰宅時に家に入るまでに花粉を払いまくっています。粉がふわっと付いているイメージで、手のひらでとにかく落としています。帰ったタイミングでの洗顔はしていなかったので、目からウロコです。ぜひ実践していきたいです。
※本記事のご紹介内容は、公開日時点の取り扱いデータです。