お弁当ばこのうた
こんにちは。卵乳ピーナッツアレルギーを持つ6歳の男の子のママ・akiです。
突然ですが、みなさんは半崎美子さんの「お弁当箱のうた」をご存じでしょうか?
息子が幼稚園の時にみんなのうたで流れているのを聞いて泣きました。今聴いても泣けてきてしまいます。
参照:NHKみんなのうた 半崎美子 「お弁当ばこのうた〜あなたへのお手紙〜」
アレっ子(アレルギーっ子)のお弁当ばこ
そんな思い出もある「お弁当ばこ」ですが、我が家では、幼稚園で提供してくださるお弁当が卵乳製品除去の対応をしてくださっていたので毎日お弁当作りはしていませんでした。ですが、毎週水・木曜日はおにぎりやお弁当の日と決まっていたので、頑張って「卵・乳不使用だけど、カラフルで楽しく食べて貰えるように!」とデコ弁なども作っていました。
動物やキャラクターものにチャレンジした事もありますが、多くは、お誕生日・クリスマス・お正月・運動会などなど…その時の季節やイベントなどを考えながら作っていました。息子が蓋を開けた時に楽しんでもえるよう、中身はお昼まで見せないスタイルにしていました♪
朝、私がお弁当を作っているところをこっそり盗み見ようとする息子から必死に隠していたのを思い出します。一緒にいられる今しか出来ないことだったと思うので、頑張って作っていて良かったですし、とっても素敵な経験ができたと思っています。
沢山好き嫌いがあるわけでもなかったですが、週2回とはいえ、卵乳不使用の食材を駆使しながらデコ弁の内容を考えるのはなかなか大変だったな…と。思い返すともう作れる氣がしませんが…笑
けど、やはり見た目が楽しい方が食べていて楽しいかなと思ったことや、アレルギーがあっても「お弁当楽しかった!美味しかった!」と本人の記憶に残ってくれたら…”食べること=楽しいこと”となってくれると良いな…と思って作っていました。
*幼稚園最後のお弁当*
幼稚園最後に作ったお弁当は息子のリクエストで「サンドイッチ」に。ちなみに、小学校に入って初めて作った課外授業のお弁当もやっぱり「サンドイッチ」。(我が息子、本当にパンが好きなのね(笑))
毎日探すアレっ子対応の食品こそが…
冒頭でご紹介した歌のように、息子の最後の「お弁当ばこ」には、残念ながら『ありがとうのお手紙』は入っていませんでしたが、毎回たいていは綺麗に食べてきてくれていたのが私にとって何より嬉しいお手紙そのものでした。
そして、最近ふとご飯を作っていてこの歌を思い出して聴いていた時、ふと思ったのです。
お弁当だけじゃなくて、毎日頭を悩ませながら作るごはんもおやつも、スーパーの食材を選ぶ時、原材料表示を目を皿のようにして確認し、時にはメーカーさんへ問い合わせながら選ぶ食品たちも…
この全てのことが『アレっ子へのお手紙』なのかなと。
この日々のことをお手紙にしたとしたら、内容はこんな感じでしょうか。
『食べられないものがあるけれど
これなら安心して食べられるから
食べることを楽しんでね。
少しでも美味しく、楽しく
心と身体が無事に育っていってくれますように…。』
きっと毎日、一生懸命、原材料表示と睨めっこする母親の心の中には、こんな想いが込められていると思うのです。
毎日のことでつい氣持ちは流されがちだし、アレルギーっ子である我が子が安心して食べられる物を探したり作ったりすることに必死で、私自身がその裏に隠れてしまっている氣持ちに氣がつかないままですが、不意に思い出したこの曲がこんな気持ちを思い出させてくれました。
我が家のアレっ子がどんな風に感じているかは分かりませんが、いつも「おいしかったよ」と言葉をくれるその笑顔を守りながら、これからも原材料表示との睨めっこに(1年生になってからまさかの”ナス嫌い”が判明した息子の好き嫌いとも)格闘しながら毎日のお手紙を続けていきたいと思います。
卵乳ピーナッツアレルギーを持つ6歳の男の子のママです。
自身も幼少からのアトピー性皮膚炎や環境アレルギーがあり、産まれてこの方『アレルギー』と言う物とずっと付き合ってきました。
生後8ヶ月で息子が食物アレルギーになったことがきっかけで、同じアレルギーの方々の気持ちに寄り添い、周囲への理解を拡めたいと足立区アレルギーの会hoopを発足しました。
現在はより1人ひとりのアレルギーっ子やママの心に寄り添いたいと、MCS認定マザーズコーチングティーチャー、TCS認定トラストコーチングのコーチの資格を取得し、Instagramでの投稿やコーチングを通して、暖かなコミュニケーションを共に学び、アレルギーっ子ママに寄り添えるコーチングを目指して頑張っています。