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Experiences / 体験談

始まった食物アレルギーの治療

こんにちは。
私は現在小学校1年生に上がった6歳の息子をもつ母・akiです。

息子は卵・乳製品・大豆・ピーナッツ・スギ花粉・ダニのアレルギー・軽度のアトピー性皮膚炎があり、通院しながら自宅負荷を続け食物アレルギーなどの治療に奮闘する日々を過ごしています。(本記事執筆現在、大豆・ピーナッツ・加熱卵は解除)

今回は、食物アレルギーの我が子が治療を始めた頃のお話です。我が家での治療経過として参考にして頂けましたら幸いです。

検査結果と長い治療の始まり

お医者さんでのアレルギー治療

息子の食物アレルギーが分かってから、主治医と相談しながら治療計画を練りました。とはいえ、当時まだまだ食物アレルギーについての知識が浅かった私は言われるままに医師の指示に従っていました。

合計4回の入院負荷試験を経て、自宅負荷へと治療は移行して行くのですが、当時血液検査で出ていたアレルギーは、卵・乳製品・大豆の3種類。この検査結果を元に、1つ1つのアレルゲンについて治療をどう進めて行くのか話し合っていきました。

まず大豆に関しては既に離乳食で食べていたことがあり、お味噌汁とお豆腐は大丈夫で、高野豆腐などを食べた時にポツッと蕁麻疹が出たりと、時折軽い症状が出ることがあったことから、高野豆腐は避けることに。それ以外はこれまでと同じように自宅で様子を見ながら少量ずつ摂取して行くことに。

乳製品は最初にアレルギー症状が出たアレルゲンなのでしばらく除去。

についての摂取は離乳食でまだしていなかったので、最初は卵の入院負荷試験をすることに。
そして、卵の中でも卵白と卵黄では卵黄の方が一般的に症状が出にくいということと、息子の血液検査の結果からも卵白より卵黄の方が数値が低かったと言うこともあり、初めて負荷試験対象は卵黄に決まりました。

自宅での対応について

食物アレルギーの中でも息子がこれまで出た事のある症状には、呼吸器などに出る重篤なアナフィラキシーショックに至るまでのの症状はなく、主に浮腫・蕁麻疹・痒み・機嫌の悪さなど、見た目で分かる範囲での症状だったことから、エピペン処方はなし(そもそも体重が15kg以上でないと処方できない決まりがあります)。

結果、処方されたのは主にこの3点セット。

・抗アレルギー薬(頓服の飲み薬)

・ステロイド薬

・保湿剤


入院負荷試験までは卵、乳製品は除去しながら経過観察をしていくことになりました。

ここからどれだけ長い治療になるのか・・・そんなことは、いつも目の前の我が子に向き合うことに必死で、考えたこともありませんでしたが、ここからが長い食物アレルギーとの付き合いの始まりなのでした。

初めてのアレルギー検査結果

最初の血液検査結果。(2016年8月18日)

アレルギーのクラスは卵白4(特異的IgE抗体価46.9)、卵黄は3(特異的IgE抗体価3.83)。
注目してほしいのは「卵白」と「卵黄」で、それぞれの特異的IgE抗体の数値が、アレルギーが無い状態の数値に比べて10倍以上もありました。
乳に関しては牛乳4(特異的IgE抗体価31)よりもカゼイン4(特異的IgE抗体価42.7)の数値の方が高かったと言うことでカゼイン型の即時型アレルギーという診断でした。

栄養指導

アレルギーを発症する付近で食べていた離乳食とその記録コメント

医師の診察がひと段落すると病院内で栄養指導を受けることに。当時病院の管理栄養士さんから受けていたようなのですが、ズボラな私はこの時点で記録をとっておらず、栄養指導を受けたと言う記憶も曖昧。おぼろげな自分の記憶と、スマホの写真アプリの記録、主治医からのメモ書きを辿ったものが見つかりました。

アレルギーが発症したばかりの当時はまだ赤ちゃんだったので、息子が口にするものはまだまだ母乳がメイン。ですが離乳食は、卵・乳製品以外、大豆も含め、これまで食べたことのある食材はそのまま継続してあげることに。この頃はすり潰したお野菜やお粥、バナナなどのフルーツ粉ミルクとお野菜を混ぜたものを食べさせたりもしていました。


4ヶ月で歯が生え始めていたので、柔らかく茹でた人参や赤ちゃん煎餅などもあげていました。

よく食べていてアレルギー以外で余り困った記憶が無かったけれど、画像のコメントを見るとちょっと苦労の跡も見えます。アレルギーの事も含め、少しでも我が子の記録をとっておくの大切ですね。

そして離乳食を進めながらこの他に時々ミルクもあげていたのですが、我が家では出産時に入院していた病院で「アレルギーが出にくいから」ということで勧められて「E赤ちゃん」と言う(※1)ペプチドミルクを使っていました。が、症状が出てしまってからは主治医の指導で(※2)、アレルギー用ミルク「ミルフィー」に切り替えることに。

(※1)『ペプチドミルク』とは軽度加水分解乳のこと。
わが国で販売されている代表的なペプチドミルクとして、森永「E赤ちゃん」などがあります。これらのミルクは、牛乳タンパク質の異種性を低減するためにすべてのタンパク質を予め酵素消化し、消化吸収されやすいペプチドのみをタンパク質源として配合しているため、アレルギー疾患の家族歴を有する乳児が哺乳しても、牛乳タンパク質に対する抗体ができにくくなることが臨床的に確認されています。

(「公益財団法人 腸内細菌学会」のサイトより一部抜粋・引用:ペプチドミルク(hydrolyzed formula)|用語集|腸内細菌学会 (bifidus-fund.jp)


(※2)アレルギー用ミルクとは(多種ありますのでミルフィーに関しての記載となります)
良質な牛乳乳清たんぱく質を酵素分解するとともに、乳糖を含まない、風味と溶けのよさを実現したミルクアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルク、明治ミルフィーHP。乳児の成長・育成に必要な脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルを消化吸収しやすい形でバランスよく配合しています。
※HPとは分解されたたんぱく質(Hydrolyzed Protein ハイドロライズドプロテイン)の意味です。

(明治「ミルフィー」の公式サイトより抜粋・引用:明治ミルフィーHP スティックパック 14.5g×6袋 | 粉ミルク・液体ミルク | 株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.

アレルギー対応の指導を受け終えて…

ひとまず大きなところはミルクの変更をするくらい。自宅では卵・乳製品は除去なので、これまでやっていた離乳食の対応と変わらない感じでした。そのため、この頃の我が家では離乳食を作るのにすぐ困ることは無かったと思います。

ですが、「食べること」について、本当に大変になってくるのはこれからあとのお話なのでした。

参考サイト

公益財団法人 腸内細菌学会

森永「E赤ちゃん」

アレルギー用ミルク「明治ミルフィー」 

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