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Experiences / 体験談,  ブログ

入園・入学前にわたしが準備したもの《幼稚園入園編》

ドキドキの新入園。重度アレルギーがあるとプラスαの用意が必要?

こんにちは!ヨーコです。私には現在大学生の娘と高校生の息子がいますが、息子がアレルギー体質をもって生まれたので、Allecolleでお話している内容は主に息子についての内容になります。
今回は、いまから15年ほど前になりますが、息子の幼稚園入園前に準備したことなどをお話したいと思います。

我が家が選んだこだわりの幼稚園

我が子は小学校と中学校は公立に通いました。私の住む地域は学区制度により通う学校を選ぶことはできませんでしたが、幼稚園は自由に選ぶことができましたので、2歳上の娘の幼稚園選びの時にたくさん情報収集をしつつ、かなりの数の園を訪れ、見学や体験入園体験しました。園それぞれに違った特色があるので迷いがちですが、多くの園を検討した上で、「我が家にはここしかない!」と思ったのが選んだ幼稚園でした。

*どんな園かというと…*

園バスもない、こじんまりとした園。お勉強系は一切せず、どろんこで遊び・料理作り・ノコギリ使っての椅子制作!…など、幼少期に大事な心の根っこを育てる自慢の幼稚園です。アレルギーがあっても二つ返事で受け入れてくれました。国際色も豊かで、色んな子が通っていました。

入園前にやるべきこと

まず入園前に必ずやるべきこととして、「息子のアレルギーの最新の状態を知ること」に取り組みました。

というのは、こちらの幼稚園には「給食」制度があったため、事前に我が子の食物アレルギーの状況について詳しく知り、事前面談で伝えられるようにしておかなければならなかったのです。

ですので具体的には、入園半年ほど前に「血液検査」と「経口負荷試験」を行いました。

入園時、息子は

・乳製品

・卵

・ピーナッツ

に強いアレルギー反応があったため、完全除去となりました。特に乳製品は0.025ccでアナフィラキシー症状が出ることも分かりました。ちなみに、接触でも症状が出ます。(当時はエピペンは小児用が認可されて数年。息子はまだエピペンは処方されていませんでした。)

園向けの対応

重度アレルギー児の受け入れは初めてとのことだったので、絵本とアレルギーの本を購入し、面談の際にお渡ししました。このアレルギーの本は私が愛用していたものと同じ本です。(字が大きく写真や絵も多くて読みやすいのです。)

園に寄贈した本。私も未だに時々見ます。

息子は喘息もあり、携帯用の吸入器を持っていました。(誤食の際にも使用できます。)先生方に手助けしてもらう場面もあるかと思い分かりやすくシールを貼りました。薬も同様に

吸入器。青と白の薬液を入れて吸入します。
塗り薬にもすぐ分かるような説明書きをしました。(シールに薬の油分が染みていってしまうのは「あるある」ですよね)

また調理員の方にもご挨拶させていただきました。今のご時世だとなかなか難しいとは思いますが、顔を知ってもらうことはとても大事だと思います。

息子本人にしたこと

そして、一番力を入れたのは息子本人の理解と自覚。自分で危険を回避する教育と誤食や接触した際の対応。「乳」の文字は、入園前には理解していましたし、「回し飲みはしてはいけない」など、ついやってしまいそうなことは、姉がいたおかげで日常で危険だということは理解していたし、経験済みでした。

幼稚園との事前面談

入園直前に面談が行われました。園長、担任の先生、私の3人です。

・負荷試験を踏まえての症状の伝達

・緊急時の連絡方法、対処

・給食の対応

最初はこのような最低限の話し合いでしたが、アレルギー初心者の方ばかりだったので、細かいけれど、症状が出る事案は、書面で渡しました。

例えば

・トングなどの調理器具使い回し

・牛乳パックやヤクルトでの工作

など。

幼稚園には毎日顔を出していたので(園バスがないので!)追加したり、変更したり臨機応変に対応することは出来ました。

とはいえ、びっくりすることも!良くも悪くも「古き良き」幼稚園だったので、突然給食メニューが変更になったり、一品増えたりするのです。「園の菜園のきゅうりが採れた!」「近所の方からのおすそ分け!」「園長手作りのにんじんジャム作ったよー!」…などなど。

姉の時には、いいねぇ!と思っていたことも重度アレルギー持ちにはハラハラドキドキの連続でした(笑)その都度、連絡は入れてくれましたし、ほっこりする出来事も多かったです。親子共に鍛えられました。

アレルギーは気になるけれど、親子で楽しい幼稚園ライフを!

今どきではあり得ないことかもしれませんが、愛情たっぷりワクワクする大好きな幼稚園で、我が家にはとても合っていました。

今から振り返れば、息子がのびのび、へこたれない前向きな精神力が鍛えられたのも幼稚園のおかげかもしれません。この幼稚園を選んだ母たちも魅力たっぷり。未だにアレルギーのことも含めてお世話になりっぱなしです。

幼稚園時代は親の出番も多いので、子供はもちろんなのですが親も性格が合う幼稚園であることは大事な選定ポイントと思います。また、アレルギー症状が一番重度のことも多い中、子どもを預けるということは信頼関係がとても大事です。信頼できる中で楽しくのびのび過ごせることは、その後の成長にとても大事なことだと思っています。それぞれのご家庭に合う幼稚園と出会えると良いな…と思います。