こんにちは。愛知県在住のヨーコです。私には大学生の娘と息子がおり、息子には、乳製品とピーナッツのアレルギーがあります。
今回は、約12年前の息子の小学校時代の給食代替食について書きたいと思います。
どうせ作るなら楽しく!レシピのレパートリーも増えた♪
当時の息子のアレルギーは、乳製品、ピーナッツ、卵。息子の通う小学校では、卵は年に1、2度は対応出来ないものがあるものの除去食の対応があり、ピーナッツは年間を通して出ることはないとのこと。そのため、主に乳製品が入っている献立のみ、代替食を持たせることになりました。
乳使用のものにはどんなものがあったかというと…パン類はほぼ該当(ナンはOK!)、カレーやシチュー、ハム(乳使用)を含む献立…など。ですが、アレルギーがある生徒には給食のレシピをくださることがわかり、得した気分でした。
「どれどれ?」と献立を確認するとカレーやシチューはルーから手作り。マンゴーチャツネ、数々のスパイスたち。ひよこ豆にレンズ豆…。普段私が使用しない食材も多く、本格的で驚きました。
「娘が2年前に入学していたのにこんなにこだわっているとは知らなかった!せっかくだ!美味しそうだし、アレルギー対応にアレンジしてマネしたい! 」と、コピー食を作るキッカケの一つとなりました。
目指すは『ちょっと残念なコピー食』
私がコピー食を選んだのは前述のように美味しそう!と思ったこともありますが、パンの日に全く違うおにぎりやご飯を持っていくことで、周りのお友達に『羨ましい…』と思わせてしまったら申し訳ないという気持ちが強かったからです。
『実はパンが苦手でご飯が羨ましい…と思っている子がいるかもしれない…』そんなことを想像してしまっていました。なぜそこまで思ってしまったのか。それは、数年前に幼なじみから聞いた話が心に残っていたからです。
忘れられない幼なじみの話
私の幼なじみの娘さんは、息子より3歳年上でした。小麦、卵、乳製品にアレルギーがあり、給食でアイスクリームが出る時に「娘は食べられないので、ガリガリ君(氷菓子)を持って行っていいか?」と先生に尋ねたところ「ガリガリ君は、他の生徒が羨ましいと思ってしまうので違う物にして欲しい」と言われたそうです。
アレルギーの認知度も今とは比べものにならない位、低い時代でした。当時、私もアレルギーに無知ではありましたが、その話はずっと心に残っていました。
好き嫌いではない。食べられないから代わりの物を持って行く。だからこそ、誤解されたくはなかったのです。それには、こちら側の配慮も必要だと考えました。コピー食を作るのも面白そうだし、話のネタにもなるじゃないか!! 私の心は決まりました。
コピー食を楽しく作れたのは周りの方々と息子のおかげ。
案の定、アレルギーのない友達に『ちょっと残念なコピー食』の話をすると食いつきます。
一番の協力者は、私のパンの師匠です。面倒くさがりの私がパンまで焼くようになったのは、幼稚園時代に知り合ったこのパン師匠のお陰です。人気のパン教室を開いており、給食に出るパンの全てを息子が食べられるようにレシピを考えてくれました。
私には何も言わなかったですが、レシピを作るのに試作を何度もしてくれていたと思います。その上、私が習いに行くと、パンマットや備品をアレルギー専用に新たに購入してくれていました。
…泣けてきます。足を向けては眠れない存在の方です。
パンを習い、早速家で作ってみると、あら不思議。教室では見た目も完璧なパンが出来上っていたのに、家で一人で作るとまさに『ちょっと残念なパン』が出来上がりました。パン師匠からも「私には真似できない」とお褒めの言葉⁈を頂きました。(笑)なにせ、オーブンを予熱せずに焼いてしてしまいますからね!
…さて、ここからは私の『残念すぎる時代』の作例を少しご紹介します…笑
【残念すぎる時代作品】
…いかがでしたか?
こんな有様だった私ですが、さすがに6年間も作ると、私でもそれなりのパンを作れるようになってしまいます。『ちょっと残念なパン』を長年作るのは意外と難しいのです。
【成長した作品】
誘ってくれる友達に感謝の日々。
『ちょっと残念なコピー食』を作ることは私が選びましたが、息子が嫌がるようなら元も子もないとは思っていました。実際、当の本人がどんな様子だったかというと、“残念ぶり”を私と一緒に面白がってくれていましたし、時には気づいていない時もありました。
とびっきりポジティブな性格に助けられましたし、お友達も息子のアレルギーを分かろうとしてくれる友達ばかりでした。
《分かろうとしてくれる》
これはとても大事で、人ごとではなく一歩踏み込んでくれているのです。感謝してもしきれません。大学生になった今でも良くつるんでいるのは、小中学校時代の友達。『ちょっと残念なコピー食』に付き合ってくれた友達です。
アレルギーのことも分かってくれている上で、モーニングにも誘ってくれたり、息子がオススメする乳製品不使用のアイスを気に入ってくれて、息子がいない時でも買って食べているそう。そんな話を聞くたびに嬉しくてたまらない私です。本当に有難いことです。
それぞれがハッピーな形で。
我が家の給食代替食の体験談はいかがでしたでしょうか。除去食の対応は、学校の体制や本人の性格など、ご家庭により様々だと思います。今回ご紹介した話は、あくまでも我が家の場合のベストと思った形です。
親も子も楽しく、美味しく。笑顔がたくさんある毎日を過ごせることを願っています。最後まで読んでくださりありがとうございました。
大学生(娘)、高校生(息子)の母。
息子が生後7ヶ月、乳製品でアナフィラキシーショックを
起こしたことをきっかけに食物アレルギーの世界に足を踏み入れる。
お笑い大好き!
辛いことこそネタにして笑い飛ばして前に進む!
そんな生き方目指しています。
旅行会社8年、給食調理員6年の勤務経験あり。